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不老不死の暴君
第二話 シュトラール
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戦交渉の際に国王を暗殺したという話にかなり違和感があってね」
「というと?」
「まずレックスの自白によれば自分がナルビナに来たのは国王暗殺の為ということを知らなかったってことだ。ということはもしあなたが代表団の一人でも殺せば連れてきた味方はあなたが乱心したと思いあなたを止めようとするはずだ。そうなるとあなたは何も知らない味方を連れていない方がよかった筈なのにあなたは連れて行った」
「なるほど」
「大方、帝国側の過激派の陰謀だろう。三大陸の境目に位置するダルマスカは経済的・軍事的価値が高い。そこがアルケイディアの領土になればロザリア帝国と戦争になった場合優位に立てる」
「・・・」

バッシュはセアの予想がおそらく正解で、それに自力でたどり着いたセアがとても有能な人物だと思った。
するとセアがゲラゲラ笑いながら冗談半分に

「そしてなにより、あなたが本当に国王を暗殺したなら今頃ヴァンがあなたを殴り殺してるかあなたがヴァンを切り殺してるでしょう」
「・・・そうだな」

一瞬とんでもないことを言うとバッシュは思ったが実際自分がやっていたらそのどちらかになっていただろう。
その時のバッシュの顔がおもしろかったのかセアはバッシュの顔を見てまだ笑っていた。

「よしじゃあ出すぞ」

バルフレアがそう言ってシュトラールを発進させた。
これは余談だがその後セアは乗り物酔いして思いっきりバッシュの方に向いて吐いた。

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