ビュエルバ編
第一話 誘拐事件発生
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験上知っている。
「え・・っとそのぉッッッッ・・・・!!!」
「まったく! 俺が仕事してる間になにやってんだお前は! 王宮に盗みに行ったごときで捕まるとは!俺の弟子なら財宝を盗んで逃げてみせろ! 捕まるなんて情け無い!!!」
「・・・怒るとこはそこなのか」
セアがヴァンの首を掴んでどこかずれた説教をし、その風景をみていた見たことも無い金髪のヒュムの男が呆れていた。
「セア、帰ってきておったのか」
「ああ」
ミゲロの言葉にセアはヴァンの首を掴みながら肯定する。
「帰ってきていきなり済まないが・・・パンネロが誘拐された」
「なんだと?」
「ああ、そこの空族2人に宛てた手紙があった。ビュエルバの魔石鉱に来いと」
どうやら身なりのいい青年のヒュムとヴィエラの女性は空族らしい。
ヴィエラとヒュムのコンビなんて珍しい。
いや、そんなことより
「? なんで空族に要求するのにパンネロを誘拐したんですか?」
「ヴァンとそこの空族が帝国兵に捕まった時パンネロが帝国兵に許してくださいと叫んでいたようでね。それで誤解を受けたようなんだ」
「なるほど」
その後セアはミゲロとヴァンの首を掴んだまま話を続けた。
とにかく空族がビュエルバまで連れて行ってくれるらしくそれにヴァンと空族の2人と金髪の人物で救出に行くということが決まったらしい。
(面倒事を起こしやがって・・・まぁ今はそれより・・・)
セアは身なりのいい青年の方に顔を向けた。
「空族の方々、俺はセア。一応この馬鹿弟子の師匠をやっている」
そう言いながらセアはヴァンの首を掴んだまま空中に持ち上げる。
「あなた方はビュエルバまで連れて行ってくださるとのこと。よければ俺も連れて行ってくれませんかね」
「はぁ、別にいいぞ」
そう言って身なりのいい青年の空族は砂海亭から出て行った。
それを見送ったセアはそういえばヴァンの首をさっきから掴みっぱなしだったなと思い出して放り投げ、ヴァンの後頭部が床に直撃した。
「ゼェ、ゼェ、ゼェ、・・・・痛いじゃないか、セア!」
「自業自得だ」
ヴァンの台詞にセアは酷薄な笑みを浮かべながら明るい声でそう返した。
暫くヴァンとセアが言い合っていたがヴィエラの女性が近づいてきて声をかけてきた。
「私はフラン、先に出て行った彼はバルフレア。そこの男性は後で紹介するわ」
フランはそういうと砂海亭の出口の方に歩いていき、金髪の男もついて行った。
金髪の人物はなにか訳ありなんだろうとセアはあたりをつけ、ヴァンと共に後に続いた。
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