ある転生者のチートな物語
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
宇宙歴796年 帝国歴487年2月5日
■自由惑星同盟アスターテ星域 第六艦隊旗艦ペルガモン ジャン・ロベール・ラップ
「あー困った。このままじゃ宇宙の藻屑じゃなか」
第六艦隊旗艦ペルガモンで悩む男が一人、第六艦隊次席参謀ジャン・ロベール・ラップ准将その人であった。
チクショウメー!キン肉マンの世界だと思って転生したら死亡フラグ満載の銀河英雄伝説の世界だし。こんな世界に転生させた以上、もう少しましな場所へ配置しろって言いたいが、あの駄目女神”アスターテでは必ず第六艦隊旗艦に配属するのね”ってぬかしてやがって、その通りになったじゃないか!
そうなのである、この銀河英雄伝説で主人公の一人、ヤン・ウェンリーの親友で原作初っ端にもう一人の主人公ラインハルト・フォン・ローエングラムの攻撃であっさり戦死する、ジャン・ロベール・ラップは転生者だったのである。
しかし幾ら転生者でも宇宙空間に放り出されたら死ぬのは必至、何とか作戦を変えさせようと苦労するも、第六艦隊司令ムーア中将は、原作通りの無能な石頭の上に、参謀長から分艦隊司令に至るまで、猪突猛進の馬鹿ばかりと来ては、ラップが幾ら指摘しても却下されまくりである。
その上、あまりに言い過ぎたために、原作より早く罷免され自室謹慎を言い渡される始末であった。
元はといえば、単に鳥インフルエンザに感染して死んだ訳だが、目が覚めたら三途の川で溺れているという始末、藻掻いているうちに何か手にした途端いきなり巨大な釣り針で釣り上げられたらヒャクメにご対面。
「おめでとうなの、転生券ゲットなのよ」
「はぁ?」
「貴方が、拾った籤が転生の当たり券だったのよ」
「あーーーーーーーーーーーー!」
「いきなりなんなのね?」
「ヒャクメ様?」
「知ってるのねー」
「GS美神読んでたし」
「そうなのね。あれは作者にインスピレーションが行ったのね」
「何で、三途の川に当たり券が?」
「それは私達が説明しましょう」
「あー、キーやんにさっちゃん!」
「そうですよ」
「いかにも」
「お二人にお聞きしたいのですが、なぜ当たり券が?」
「さすがは落ち着いていますね」
「まったくだな」
「それでは私から説明しましょう。ぶっちゃけデタントで暇なので、適当に娯楽のために転生させよう言う話を麻雀の席で私とさっちゃん、ぶっちゃん、あっちゃんで話が出ましてね」
「それは面白いと、酒が入っていたからな」
「そういうことなのですよ」
「なんか壮大な話かと思ったら、そんな理由とは」
「それでな、転生というか憑依なんや」
「憑依ですか」
「そうなのだよ、其方が籤を引いてもらって出た人物が演じているキャラに憑依転生してもらう」
「え
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ