第四章
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ってくれてたわ」
江夏はスコアラーに感謝していた。
「あいつのことをな」
「ほんまじゃな。あんな代走要員までな」
「細かくやってくれとるわ、うちのスコアラー」
「頼りになるわ」
「使えるもんは何でも使う」
江夏の目がまた強くなる。
「それで倒すわ」
こう誓いだった。藤瀬との次の戦いで必ず自分が勝つと言うのだった。そしてだ。
遂にだ。最後の試合が来た。大阪球場だ。
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