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鉄槌と清風
62部分:61:入院患者達
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やく普通に歩ける、と嬉しそうな良彦だった。



 フォワード達、というかスバルとエリオの病室、中に入ると丁度4人が、おやつを食べている所だった。

 「よう、無事だったか?」

 「おめえは、いきなりそんな事いうなよ」

 バンと扉を開き一言、言い放つ良彦の後頭部をヴィータが突っ込む。

 「よ、良彦三尉、はい、無事ではあります」

 慌てるスバル、腕の動きなどがぎこちない事から換装したばかりか。

 「僕もそれほど酷い怪我じゃありませんでしたから」

 エリオは腕を吊っているが普通に動けている。

 「私とキャロは、かすり傷程度ですし」

 「はい、直ぐに治ります」

 「きゅくるー」

 ティアナ、キャロ、フリードが答える。

 「そっか、なら良いんだが…スバル、お前も暴走したんだって?」

 「あう…はい、ギン姉が血まみれで、其れで連れて行かれちゃって」

 「あぁ、別にそれについて俺から言えることはねー、言えるのは」

 「言えるのは?」

 「お互い冷静さを欠くと、実力が発揮し切れねーよな、ってことかね」

 スバルに行った後苦笑し、ヴィータを見る。

 「スバルがギンガやられてんの見て暴走したみてーに、この馬鹿、あたしが落とされて切れたんだと」

 「うむ、俺の女に手をだしやがって、などと叫んでおったな」

 「って、其処までばらすなよ!」

 「「事実だろ(じゃ)」」

 ヴィータとセプトの容赦無いばらし行為に、フォワードも苦笑している。

 「ま、でも…これできっちり実感出来たろ、大きすぎる感情は力にもなるが、それは簡単に暴走もするってな、きちんと飼いならせば問題はないんだがな、ティアナみたいに」

 「はい、実感しましただから、次はそんな事に成らないよう気を引き締めます」

 ベットの上で拳を握り締めるスバルの頭をぽんぽんと撫で。

 「その息だ、皆も頑張れよ、態々連れてった以上次があるぞ」

 「「「はい」」」

 「おめーもな、やられっぱなしでいる気ねーんだろ?」

 続くヴィータの言葉に

 「あたりめーだ、誰に喧嘩売ったか教えてやる…ま、まずは怪我をさっさと治すけどな」

 「だったら、腹筋とかはじめようとすんな、ばかっ」

 「ちょ、それはこいつらには黙っとけよ」

 「いや、聞かせておいた方が良かろう、主らロード良彦が修行…主らにはトレーニングといった方が良いか…を、病院内でしようとしたら我かヴィータに連絡せよ」

 「「「「了解です」」」」

 「ちょ、お前らまで、くッ、味方はいないのか?!」

 だが、いませんでした。



 で、場所は変わってザフィーラの病室。

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