スーパーロボット大戦OG外伝
0523話
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マーズ計画に関われる事もね。僕がやりたかった研究。本来目指したかった研究。向こうの世界ではどうしても出来なかった研究。それをここで出来るとは思っても見なかったからね。……まぁ、外宇宙に出るにはまだまだSEED世界の宇宙艦では性能が足りないけど」
「なら俺の新型機に使う為のテスラ・ドライブの開発はどうなんだ?」
意地悪いと分かっていつつも尋ねるが、フィリオは小さく肩を竦めて答える。
「確かに全面的に喜んでやれるかと言われると頷けないけど、コスト度外視で高性能なテスラ・ドライブを作るというのは恒星間航行機開発計画のプロジェクトTDにとっても有益なものだしね。それに僕にも技術者としての自負というのはあるんだ。これ程に開発環境の整った……それも、資金の心配は一切しなくてもいいような状況である以上は奮い立つものがあるのは間違い無い。……正直、君達シャドウミラーの技術班が何故あれ程までに高い技術力を誇っているのか。その理由は個人の才能や、他の勢力の技術を貪欲に吸収している事、そして平行世界からの技術すらも吸収している事があるけど、そんな理由の1つに技術者にとっては天国と言ってもいいこの環境があると思うよ」
その言葉に満足し、再び指を鳴らして影槍を影精へと戻す。
「なるほど。なら、フィリオが開発するというテスラ・ドライブには期待させて貰おうかな」
「ああ。期待していて欲しい。その代わり、君が本当にGを無視出来るのかどうかを確認させて貰うのが大前提だけどね。僕の作ったテスラ・ドライブのGで君が死んだなんて事になったりしたら目も当てられないし」
笑みを浮かべつつ、早速とばかりに俺を実働部隊が受ける技術班特製の耐G訓練所へと引っ張っていく。
……いつの間にかこんな施設まで増設されていたとはな。
最終的に、俺は本当の意味で100Gまで耐えてフィリオを驚かせるのだった。
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