スーパーロボット大戦OG外伝
0523話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の景色は、今では超科学の要塞とでも言うべき景色になっている。いや、ボキャブラリがないのは分かっているがそんなイメージだ。
そしてそんな超科学の要塞を20台程度のメギロートが、しきりに行き交っている。
「アクセル、来てくれたんだね」
俺の姿を見かけたのだろう。フィリオがこちらへと近づいて来ている。
……メギロートの上に乗って。
随分とまぁ、こんな短時間でここまで技術班に馴染んだものだ。いや、技術班の性質を考えるとそれ程おかしくはないのか? そのうちフィリオもエキドナ辺りに追い回されるようになるんだろうか。
そんな風に考えながら、小さく手をあげてから地面を蹴って混沌精霊としての力で浮き上がってフィリオの乗っているメギロートの上へと降り立つ。
「まだ数日だって言うのに、随分とシャドウミラーに馴染んでいるようだな」
「あははは。確かに外では数日だけど、この魔法球の中で過ごした時間を考えれば何ヶ月も経ってるんだから無理はないさ。いや、この魔法球はいいね。何しろ外での1時間が内部では48時間。それも中にいる限り歳を取らないときているんだから。この事を知ったら、僕達の世界ではそれこそ戦争が起きるんじゃないかな?」
笑顔を浮かべつつも物騒なことを口に出すフィリオだが、その言葉は冗談でも何でも無い。実際、時の指輪の力を持ったこの魔法球は魔法世界的に見ても極めて貴重であり、少なくてもM.M.には絶対に秘密にしておいた方がいい代物との評価をフェイトやエヴァから貰っている。
魔法が存在する世界ですらもそれなのだ。OGs世界の者達にしてみれば、それこそ喉から手が出るどころか胃の中から手が出る程に欲しい代物だろう。もちろん俺としてはシャドウミラーが持つ最大級の機密となったこの魔法球の存在を他の者達に知らせるつもりはない。だがもしフィリオがこの件を広めるようなら……
チラリ、と視線を向けると俺の方を見ているフィリオと視線が合う。
そして苦笑を浮かべて小さく首を振るフィリオ。
「安心していい……と言っても信じられるかどうか分からないけど、僕としてはこの魔法球の存在を向こうの世界の人に知らせるつもりはないよ」
「そうである事を祈ってるよ。もしそうでなければ、俺はスレイに恨まれてもお前を処理しないといけないからな」
呟きつつ、指をパチンっと鳴らして影から30本近い影槍を作り出してフィリオの周囲を覆い尽くす。
魔法について知らない者へと見せる時の穂先がない影槍ではなく、先端が尖っており、十分に人を殺せる鋭い切っ先を持っている影槍だ。
だが、いつでも自分を貫く事が可能な影槍を囲まれながらもフィリオは特に何かを感じたような様子も無く口を開く。
「僕としても君達には病気を治して貰ったのを感謝してるんだ。それにブルー
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ