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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第263話】
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、緊急時に教師が素早く乗れる様にしなければいけない。

 ……絶対数が少ないのがISの欠点だよな。

 ……まあ、それに限らず、ISには様々な弱点も露呈してるが。

 主にエネルギー問題とか、エネルギー切れたら終わりだからな。

 ――と、そんな考察を他所に、織斑先生が模擬実戦を行う二人を指名した。


「織斑、オルコット。 午後はまずお前達二人の模擬実戦だ。 前へ出ろ」

「わかりました」

「了解です。 ……いよいよですわね」


 セシリアにとっては二学期初の模擬実戦。

 相手は一夏だが、雪羅でエネルギー兵器を無効化する為、セシリアにとっての相性は最悪と言えるだろう。


 前へ出た二人は、その身にISを纏い、ほぼ同時に空に躍り出る。


 その間、また埋設されたバリアー発生器を起動させ、生徒の身の安全を確保すると空中投影ディスプレイに二人の姿が映し出された。

 一夏は雪片を構え、セシリアはスターライトmkVを両手で構えていた。

 今更ながら、セシリアの武器は基本アリーナ戦に不向きの武装だ。

 二メートルもの長大なライフルは取り回しが難しく、セシリア自身ビットの操作を行う時は足を止めないといけない。

 セシリア自身、勿論この欠点を理解しているのだが流石に動きながらのビットへ命令を送ると、動きが単調になってしまう。

 それでも、創意工夫しながら色々考えてる辺りは、セシリアも努力の人だろう。

 ――と、シグナル一つ目が点灯すると、背後にいた鈴音から声をかけられる。


「……ヒルト。 あんたはどっちが勝つと思う?」

「……実力的に言えばセシリアだが、いかんせん一夏の新しい能力相手には分が悪いだろうな。 ……せめて、セシリアが接近戦ある程度こなせるのなら解らないが……」

「……そっか。 ……セシリア、プライド高いからね。 負けたらどうなるか……」


 そんな鈴音の言葉と共に、シグナル二つ目が点灯。

 少し空気がピリピリと張り詰めるのを感じつつ、セシリアの様子を見ると珍しく表情が強張っていた。


「……シャル。 もしセシリアが負けたら今日は俺の訓練見なくて良いから皆を連れて甘いものでも食べてこい」

「……うん。 ……ヒルトって、セシリアの事良く見てるね? ……セシリアが優位なのかな……」

「……馬鹿言うな。 今はそんなこと関係無いだろ? 仮にセシリアが負けたとしたら男の俺がどうこう言うよりは、女の子同士の方が気が楽だろ?」

「ご、ごめん。 ……うん、わかったよ。 もしセシリアが負けたら、皆と甘いもの食べてくるね? ……ごめんね、ヒルト?」


 申し訳なさそうに謝るシャルに、俺は――。


「いや、俺も
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