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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第66話 第二の圏内殺人
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シュミットは全力でリュウキの言葉を拒否した。そしてシュミットは、再び怯え震え出す。
「……絶対にこの事件には絶対に何らかのシステム的ロジックが存在するはずだ……幽霊なんかじゃない。絶対に」
キリトは壁に拳を当てたままの体勢でそう呟く。彼もリュウキと同じだったようだ。
「………。ああ」
リュウキもキリト同様に頷いた。
その後、アスナとレイナは、シュミットを必死に落ち着かせ、キリトは考え込んでいた。恐らく今回の件の手口についてを試行錯誤、考えを張り巡らせていたのだろう。
リュウキは、眼を瞑っていた。
キリト同様に、考え込んでいたのだ。
(……オレは完全に油断をしていた)
目を瞑ったまま、リュウキは拳を握り締めた。
(圏内だから安全? 宿屋だから安全? ……なぜ安易にそう信じてしまったんだ? 半年前のことをもう忘れたのか?)
現実ならば、血が滲み出るほどに不自然な力を込めて。震える拳を抑える。
(……《笑う棺桶》の連中とやりあった時に……、《タイタンズハンド》の犠牲になったギルドの人たちを見た時に……オレは決めていた筈だろう)
リュウキは……喜怒哀楽がそこまで豊かじゃない。
キリトやアスナ、何よりレイナと出会って……随分と柔らかくなったが、彼はそこまでは豊かじゃない。そんな彼が《怒》の感情をむき出しにしているのがわかった。
同じ想いのキリトを除いたアスナとレイナの2人にはには。
「絶対に暴く……。これ以上好き勝手にさせるか」
「……勿論だ」
リュウキのその言葉にキリトも同意した。
(オレ自身がどうなるか。…………そんな事言ってられるか)
リュウキは目を瞑り、そして数秒後に目を開いた。
「!!」
その変化に気が付いたのは正面にいたレイナだ。彼女は、リュウキの事を心配していた。当然、ヨルコさんの事も彼女にとっては無念だった。確かに知り合って間もない人だったけれど、この世界に囚われた同じ仲間なんだから、助けてあげる……とずっと思ってた。
なのに目の前で殺されてしまったんだから。
でも、それ以上にリュウキの事も心配だったんだ。誰かを守れなかったと言うトラウマがまた彼を襲わないか……、必要以上に責めてしまわないかと。
レイナがリュウキを見ていた時だった。彼の目を開いた時にそれを見た。
彼のその目は赤かった。
《深紅の眼》
索敵をする時に、瞳が薄くエフェクトする事はこの世界ではある。
だが……リュウキのそれは明らかに違った。まるで、カラーコンタクトを入れている様な……いや、それ以上の赤さだった。
「……りゅうき……くん?」
レイナは、ゆっくりとリュウキに近づく。
「…
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