第5話
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二人が勝手に決めて良いことではないでしょう。この話は久遠どのを交え、もう一度話し合う方がよろしいかと思いますが?」
帰蝶「それは…そうですね」
竜司「それでよろしいか?」
帰蝶「わかりました。では久遠が公務から戻り次第、今一度話し合いましょう」
竜司「承知。はぁ…理解していただいて何よりです」
帰蝶「しかし…あなたは随分と凛としているのですね…」
竜司「そんなことはないとは思いますが…」
帰蝶「私がいくら出て行けと脅しをかけても、冷静に返してくる…」
竜司「怯えても仕方がないでしょう。信用していない今はただ、自分の気持ちをはっきりと、申し上げることしかできません」
帰蝶「ぁ……」
すると帰蝶はバツの悪そうな顔をする。
帰蝶「難癖でした…。すみません」
竜司「いいえ。私も少々言いすぎました。ご無礼、平にご容赦を」
そして俺は静かに頭を下げる。
竜司「まぁ、人間の感情や考え方は人それぞれ…といいましょうか」
帰蝶「あ…ありがとう、ございます…」
俺の発言で、何を感じたのか、帰蝶のその白い顔は、すごく目立つほどに、赤く染まっていく。
帰蝶「そ、それでは私はこれで失礼致します。久遠が戻り次第お声掛けいたしますので、しばしの間、お寛ぎ下さいませ」
綺麗な動作で…けどすごく早口で…そういい、空になったお膳を下げるため部屋から退室していった。
竜司「まぁ…彼女の反応は最もなんだろうけど…さて…どうしたものか…帰蝶の反応があぁだったし…こりゃ、あの柴田勝家も仕掛けてきそうだな。仕方ない。今後のことは久遠ともう一度話あってからでも遅くはないか…」
久遠の夫の件はとりあえず、考えても仕方がないと判断する。
竜司「久遠と帰蝶…信長と濃姫。まぁ歴史通りというか、まさかみんな女の子だとはな。ゼウスの言うとおりか。この世界は女性同士の結婚が普通の世界なのか。でも男性もちゃんといる…ふむ…まぁこれも後々か」
そして、今は何を考えても始まらないと自分に納得させる。
竜司「ふぁ…しかし…飯を食ったら眠たくなってきたな…久遠もまだ帰って来ないだろうし、しばらく横になるとするか…」
こうして、横になった竜司は瞼を閉じると、すぐに深い眠りについた。
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