第5話
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が…以上のことから俺は君を信用しようと思った。そして俺の力、君に預けようともな」
久遠「デアルカ。まぁそれで良いだろう。貴様が尾張にいると決めたのならばな」
竜司「あぁ、しばらく世話になる」
久遠「ふっ、しばらくとは言わず、ずっと我の元に居れば良いのだぞ?」
竜司「それはまぁ…考えておくよ」
すると突然「ぐ〜」お腹の音が鳴り響く。
久遠「ふむ。空腹か。まぁ貴様はここに来てから何も食してはいないようだからな」
竜司「面目次第もないな…」
久遠「ならば、飯にしよう。すぐ準備させる」
竜司「すまないな。頼む」
久遠「うむ!我はまだ公務が残っておる。夜にでも、もう一度話を聞かせよ。約束だぞ!絶対だぞ!」
竜司「わかった。それまで休ませてもらうよ」
久遠「よし、では我は行くが、貴様はここで大人しくしておれよ!いいな!」
そして久遠は部屋を出て行ってしまった。
竜司「やれやれ…最初は苛烈な印象が強かったなのに…あんな子どものような顔もできるんだな」
この戦国の世にあのような純粋な目した人間は少ないだろう。
竜司「願わくば…あのまま純粋なままの子でいてほしいものだが…」
といい、久遠と初めて会ったことを思い出す。
竜司「そう言えば、あの2人の女性…一人は権六って言ったか?」
織田家で権六といえば…柴田勝家。ということはもうひとりは…
竜司「まぁ…今は考えるのはよそう…けど…一応気は張っておくか…」
そして外を見てみようと思い、庭の襖を開ける。
竜司「へぇ…これは見事な庭園だ…」
それぞれ島が有り、中央の広い島からそれぞれ橋が掛かっている。
それは心を落ち着かせるには十分な美しさがあった。
縁側に座り、その景色を見ながら、今までとそしてこれからのことを考える。
竜司「BLAZBLUEの力…BLEACHの力…武術、農学、軍学…その他諸々…はぁ2年とは言ったものの、彼此10年位修行を積んだんじゃないかな?まぁ鬼を倒すためとはいえ、ここまで学ぶ必要性があったのか?はぁ…それともう一つの約束も…本当に果たせるのかねぇ…」
今まで血を流すような努力を振り返り、知らずのうちに涙が出てくる。
竜司「まぁここまでやってきたんだ…なら俺の使命を果たすまでは…」
そう思いに耽っていると後ろから声が聞こえてきた。
女性「あの…お客様、よろしいでしょうか?」
竜司「ん?えぇ、どうぞ」
飯かな?と思い、中に入り、畳に座る。
そして、静かに開かれた襖の向こうには、先ほど俺たちを出迎えた女性がお辞儀をしている。
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