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IS 〈インフィニット・ストラトス〉〜可能性の翼〜
第二章『凰鈴音』
幕間『漸動』
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いえ、先にいただくのは、お行儀が悪いかと思いまして……。作ったのも、今日持ってきた分だけですし……」
つまりセシリアのスコーンは、セシリアが調味料などを当てずっぽうで入れたために生まれたものだった。さらに分量を人数分ちょうどで作ったために、試食する機会もなかったのだ。
「ほ、本当に申し訳ありませんでした、皆さん……!」
自分の失態の大きさに耐えられず、素直にセシリアは頭を下げた。
「……セシリア」
その直後に、修夜がセシリアを呼んだ。
呼ばれたセシリアは何のことかと、恐るおそる顔を上げて修夜の方を見る。
「覚悟はいいか……?」
「はい……?」
「お前の料理の腕前は、箒と一緒に“直す”……。有無は訊かん、ヘマをしないようになるまで、徹底的に鍛えてやるぜ……!」
料理を愛する男から、修羅悪鬼の如き闘志が立ち上っているように見えた。
あまりの迫力に、一同は戦慄を覚えざるを得なかった。
のちに修夜の特訓を経験した箒とセシリアは語った。
多分、一流店の料理人になる人は、こんな感じにしごかれているだろうな、――と。
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