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IS-最強の不良少女-
帰還そして……
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「アンタ次はいつ帰ってくんの?」

「冬だな。冬休みちっとばっか帰ってくるさ」

「ふーん。まぁ気長に待ちますかね」

 頷きながら言う真琴に対し、響は何かを思い出したように指を鳴らした。

「あぁ。あと渉のこと頼むな」

「はいはい。ていうか、アンタの妹なんだから手を出す奴なんていないと思うけどね」

「まっ用心に越したことはねぇだろ? 悠璃も頼むな」

「ウッス! 学校で渉に変な虫がつかないように目を光らせとくッス!!」

 ビシッと敬礼をし響に言う悠璃の目は真剣そのものだ。響もそれに頷くと後ろでうなだれる琉牙を見やりながら、

「まっお前も冬までにはもうちょっとは強くなってろよ」

 すると琉牙は背をピクッと動かしたかと思うと、響に指を指しながら言い放った。

「ハンッ!! 冬になったらテメェなんか簡単に捻り潰してやるよ!!」

「そうかい、じゃあ楽しみにしてるぜ。っと、そろそろ行くな。またなテメェら」

 響は言うとヘルメットを被りなおし、バイクを走らせた。三人に後ろ手を軽く振りながら、響はIS学園へと戻っていった。






 響がIS学園へ戻ったのは夕方の六時ごろだった。格納庫にバイクを入れ終えた響はバックを肩に担ぎながら寮へ戻った。

「うーい、ただいまー」

「おかえりー。ひーちゃんお土産プリーズ!」

「普通に覚えてんのかよ……。ホレ」

 部屋にはいるや否や本音に飛びつかれ、お土産をねだられた響はバックから紫音からもらったお菓子を与えた。受け取った本音はぴょんぴょんとはねながらベッドにダイブした。それを呆れながら見つめる響はベッドに座ると本音に告げた。

「本音。ちょっと今日大事な話があるから聞いてくれるか?」

「んー? いいよー。せっしーたちも呼ぶのー?」

「ああ」

「かいちょーはどーするー?」

「楯無には後で話すさ。……んじゃメシ行こうぜ」

 響は立ち上がると、本音と共に部屋を後にし食堂へと向かった。途中セシリアたちとも合流し、五人での食事となった。





 夕食を済ませた後、皆は響の部屋に集まっていた。それぞれ皆がベッドに座る中、響だけは椅子に座り若干前かがみで指を組んでいた。

 彼女からは今までに感じたことの無い空気がもたらされており、セシリア達は自然と背が伸びてしまう。すると、響は静かに語り始めた。

「えっと、急に集めて悪かったなお前ら。ちょっと大事な話があってよ」

「大事な話って?」

 シャルロットが聞き返すと、響は頬を掻きながら苦い顔をするが意を決したように頭を下げた。

「まずお前達に謝りたい。いままで悪かった!!」

「えっ?」

「一体どうしたの言うの
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