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IS-最強の不良少女-
帰還そして……
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「テメェは気にしてなくても私は気にしてたんだよボケ」

 気恥ずかしさからか若干顔を赤らめながら言う響はボトルの封をあけ、一口飲むと奏嗣から目線をそらしながら、

「まぁ一応そんだけだ。これからは多少はお前と話すようになるさ。だけどな! テメェがうぜぇのは前からだからなそこんとこ勘違いすんじゃねぇぞ!!」

 響はそれだけ言うと、展望台から一気に駆け下りていった。それを見送りながら奏嗣は肩を竦めながら、

「ありがと、響」

 苦笑をしながら言う奏嗣は本当に嬉しいようだった。しかし、すぐに首をかしげると、

「僕……そんなに鬱陶しいかなぁ……」

 なんとも複雑な亜表情をしていた。





 家に帰った響は自分の部屋に戻ると、楯無から受け取った遠隔投影機を起動した。数秒の後画面が展開され、見知った生徒会室が映し出される。そして真ん中の机には楯無が嬉しそうに微笑んでいた。

『時間通りにきてくれてありがとね響ちゃん』

「ホントだぜ、朝っぱらにいきなり連絡してきたかと思ったら『生徒会は今日に変更だからよろしくねー』とか言いやがって」

『アハハー、まぁそこはゴメンね。面白い報告とあるかもしれないこと、響ちゃんにとってはどっちでもいいかな? どっちを先に話そうか』

「おもしれー報告なんざどうせ大した事ないんだろ? だったら、あるかもしれないから」

 それを聞いた楯無は先ほどまでの笑みを消し、腕を組みながら真剣な面持ちで告げた。 

『夏休み明けには学園祭があるのは知ってるわね? そこで私たち生徒会は学園の警備をするんだけれど……文化祭当日、亡国機業の構成員が潜入してくるかも知れないわ』

「どうしてわかる?」

『殆ど勘だけれど、この前の代表戦あったでしょ? そのときも正体不明のISが襲撃してきたわね。あれ自体が亡国機業の仕業ってことは分からないけど、今回は学年別トーナメント以上に人が集まるわ。それに乗じて潜入してくるかもしれない可能性があるってだけなんだけどね』

「用心に越したことはないってわけか」

『そういうこと。響ちゃんにやってもらいたいのは織斑くんをよく見ていて欲しいのよ。一応私も周囲に気を配るけれど、響ちゃんはなるべくつかず離れずの距離を保ってほしいのよ』

「りょーかいだ。何かあったら出てってかまわねぇんだろ?」

 響の問いに楯無は頷くと、今度は一転して楽観的な笑顔をうかべながら、

『じゃあ次は面白い報告ねー。学園祭でのイベントを考えてたんだけどね、各部対抗の織斑君争奪戦にしようかなーって考えてるんだけど……どう?』

「あー……イインジャネ? そのほうが皆やる気になるだろうし」

 楯無の提案に響は目を半眼にしながら投げやりに答え
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