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IS-最強の不良少女-
帰還そして……
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 セシリア達とプールで過ごした翌日、響はIS学園に戻るセシリア達を見送るため駅にやって来た。

「今回は誘ってくださってありがとうございました響さん」

「おう、喜んでもらえたみたいで何よりだ」

 頭を下げながら言うセシリアに響は手をプラプラとさせながら答える。するとシャルロットとラウラが飲み物を手にやって来た。

「はい、セシリア。紅茶でよかったよね」

「ありがとうございますシャルロットさん」

 セシリアがシャルロットからペットボトルの紅茶を受け取るとアナウンスが入った。どうやらそろそろ電車が来るようだ。

「来るみたいだな。じゃあなお前ら、私も後一週間ぐらいしたら戻る」

「はい。では響さんまた」

「またねー響ー」

「ではな、お姉さま」

 口々に別れを告げ、三人は改札を抜けホームに消えていった。完全に姿が見えなくなり響は肩を竦ませながら、

「だからお姉さまはやめろっての」

 若干苦笑いのまま、駅を後にした。





 駅から自宅に戻る響は途中コンビニに立ち寄るが、ちょうど中に入るときコンビニから出てきた奏嗣と鉢合わせた。

「あ、響」

「……奏嗣か。ちょっと待ってろ、話がある」

「え?」

 奏嗣の疑問の声も聞かず、響はコンビニの中に入り適当な炭酸ジュースを買った。会計を終えた響はドアの近くで待つ奏嗣に声をかけた。

「待たせたな。じゃあ、ちょっと付き合え」

「うん、いいけど……随分珍しいね響から誘うなんて」

「うるせぇ。黙ってついて来い」

 言いながら響はずんずんと歩き出す。その後姿を小さく息をつきながらヤレヤレといった様子ながらも奏嗣はついて行く。

 15分ほど歩くと、二人は街が一望できる展望台に辿り着いた。木々に囲まれており、時折心地よい風が吹きぬける過ごしやすい場所だ。

「懐かしいね、小学六年生の時以来だから4年ぶり?」

「あぁ。前はよくテメェや渉とよくここで遊んでたな」

 二人は眼下に広がる街を見ながらしみじみといった様子で呟く。すると、響は奏嗣に向き直り彼を見据えながら告げた。

「奏嗣。お前に謝らねぇといけないことがある」

「何?」

「えっと……なんつーか、いままで変な風に意地はって避けてて悪かった……」

 頭を掻きながらバツが悪そうに頭を下ろす響に奏嗣は思わず目を丸くしてしまった。同時に口を押さえ軽く吹き出してしまった。

「なに笑ってんだよ」

「あぁゴメンゴメン。ただ響が僕に頭を下げるなんてこと想像してなかったからさ」

「うっせ。ただよ……私もいい加減過去と向きあわねぇと行けないと思ってよ」

「過去ってあの事? だったらもう僕は気にしてないのに」

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