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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
乙 B
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入るが、一輝と十六夜は「「大切だなぁ・・・」」と言いながら残骸を背後に投げる。
「何って・・・なあ?」
「ああ。くだらねぇ茶番に付き合ってやってんだよ。」
「なあ、このゲームのクリア条件は何だった?」
二人は、黒ウサギにそう聞いた。
「何って・・・『ステージの謎を解き迷宮を突破』『又はステージ内に潜むホストを打倒』ですが・・・」
「今ならもれなくその条件、二つ同時に満たせるぞ」
そう言いながら、十六夜は黒ウサギを思いっきり殴り飛ばした。
「「な・・・」」
「一輝!」
「おう!我が百鬼より出でよ、山男!この迷路を力づくでぶっ壊せ!」
一輝の体から現れた山男は、一輝の命に従って力づくで迷路を叩き壊し、四人はもといた町に戻ってきた。
「戻って・・・来た・・・?」
「私達が勝ったと言う事?」
女性陣二人が戸惑っているので、十六夜は倒れているおっさんを指差す。
「見ろ、俺がさっき殴ったのはアレだ。」
「え・・・まさか、さっきまで私達が一緒にいたのって・・・」
「「おっさん(変態)」」
二人は全く同じタイミングでそう言いはなった。
「まあ、変化のギフトでも持ってたんだろうな。で、黒ウサギが穴に落ちたときに入れ替わったんだ。」
「まさか、一輝君が落としたのも・・・」
「もちろん、わざとだ。あの時点でもう分かってたからな。」
「で、そこからずっと俺たちと一緒に行動して俺たちを誘導し、迷路が見た目ほどは広くない張りぼてのつくりだと悟られないようにしたんだ。」
「で、俺たちの体力の消耗を待った。耀が指した近道を通らなかったのは、少しでも疲れさせるため。ディーンの召喚のときに焦ってたのは、それがクリア条件だからだ。」
二人の説明にしばし呆然としながらも、耀が質問した。
「でも、どうして二人はアレが偽者だって分かったの?」
「俺は髪の色だな。アイツの髪は感情が高ぶったときに桜色になるのに、穴に落ちてからはテンションに関わらず桜色だったからな。」
「まあ、普段から割りと簡単に変わってたりはするけどな。俺は、霊格が圧倒的に下がってたからそれで分かった。黒ウサギは、なんだかんだでかなりの霊格の持ち主だからな。」
「で、だ。何より決定的だったのは・・・」
二人は一泊置き、
「「あんまりアホ面じゃなかったことか・・・」」
「「ああ・・・!!」」
そこで納得するなよ、二人とも。
その後四人は黒ウサギと合流し、チップに貰ったバーベキューセットを見てなきながら突っ込んでくる黒ウサギをさんざん弄るのだった。
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