一通の手紙
前書き
「何だこれ?鎮守府?」
ー鎮守府からのお知らせ!
貴様は、鎮守府への着任を許された!
24日の3時、江戸の公園に来てね♪
ていとくのちゃくにんをまっているのです!
艦娘より、愛を込めて?ー
高級紙をぐしゃぐしゃにしたような物には、小汚い字でそう書いてあった。
訳分かんねえ。何だこのイタズラお手紙は…
そんな事を思っていると、ふと、背後から声が掛かる。
「お、何だ何だその手紙は。お前当てに届くとか明日は日本が負けるんじゃね?」
親友の麻樹だ。すげえ能天気で、俺の幼馴染。そして俺が居候している家の主。
「…何気に不吉な事言うなよ…日本は勝つだろ、多分」
「多分じゃねーか。やっぱお前も負けるって思ってんじゃねーの?」
「ま、まあな…」
…イケメンだからか、逆らう気すら起きねえな…
…あれ?この手紙、裏に何か…
ー鎮守府からのお知らせ
貴方は、鎮守府への着任を許されました。
4月24日、午後3時に江戸公園へお越し下さい。
貴方の着任を心よりお待ちしております。
鎮守府最高責任者ヤヨイー
「…は?」
「おぉーっ」
文面はさっきの落書きとさほど変わらない。
少し丁寧になったかな、というくらいだ。
後は、鎮守府最高責任者ヤヨイとかいう意味が分からない奴。
…あれ?
ちょっと待てよ?
最高責任者?
「それって相当なお偉方じゃ…」
「はは、そんなに挙動不審になることでもないって。
相当優しい人だよ。」
「…なんで麻樹が知ってんだよ。」
そう聞くと、麻樹はかなり狼狽えた声で
「い、いやッ!友達の間で話題になっててさぁ!」
そう答えた。絶対何か知ってるぞこいつ。
…まあいいか。問い質すのはやめておこう。
俺だってここ5ヶ月程内職、内職で家の外に出てないような気がするし。
「というより…この日、今日じゃなかったかな?
さらに今、大体正午だぞ」
え?ちょっと待てよ?それじゃあ…
「あと3時間じゃねーかあああああああ!!!!」
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