暁 〜小説投稿サイト〜
もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
記録断章 〜一夜の追憶〜
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
して空を飛んでた。そんな彼が言うなら本当なのかもしれない。

「・・・シャイン」

名前を転がす。シャイン。光。shine。・・・ShiNe?シネ・・・?それって、どういうことだろう。嘘の名前だったのかな。お前なんかと仲良くする訳ないだろブスが死んでしまえ、って事なのかもしれない。優しくしてくれたのもディーエヌエーかんてい書というこの紙も嘘だったのかも。
だとしたら彼はいま、こうして携帯電話を眺めている私をあざ笑っている?・・・

piririririrririri!

「!!」



・・・・・・・・・



「また明日ね、って言った・・・」

また明日。明日会いに来てくれる?ひょっとしたら彼はもう私には用済みなのかもしれない。明日彼に電話をかけたら繋がらないかもしれない。
でも、彼は後でかけると言って本当にかけてきた。なら次の約束、と言えるほどのものでもないが、本当かもしれない。

また会える?分からない。でも会いたい気がする。
隣に座って一緒に私の事手伝ってくれた彼。約束を守った彼。とっても不思議な魔法使い。
私の事、知ってた。本当の悩みを分かってくれた、初めての人。
すこしあたまがぼうっとする。身体を動かしている訳でもないのに心臓が高鳴っている。
シャインのことばかり考えてる、私。

「・・・また、会いたいな。願って実現するのなら、また会いたい」


火照った顔を隠すように布団にくるまった月子は、ぬいぐるみのマロミを抱きしめながら眠れない夜を過ごした。

『つ、月子ちゃん・・・苦しい、苦しいから、ちょっと手を緩めてぇぇ・・・』
「また会いたいな。シャインに会いたいな・・・♪」

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ