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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
記録断章 〜一夜の追憶〜
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画」の最中に一度交戦した敵の仙人たち4人組の事だ。それぞれ水を操る混元珠(こんげんじゅ)、大地を司る劈地珠(へきちじゅ)、遠隔操作型で凄まじい破壊力を誇る開天珠(かいてんじゅ)、無数のビームを発射し移動手段としても使える拌黄珠(ばんこうじゅ)を持っていたが、計画途中でひっそり敗北していたのだ。それを彼が回収し、使いやすいようにいくらか加工した。
なお、杏黄旗は特定の場所からエネルギーを受信する宝貝だ。

しかし彼女の肉体の基礎は魔法で構築されている。仙人の使う兵器を体に取り込めば不具合も10や20では済まなくなる・・・が。

「いくら魔法とは言っても所詮プログラムだから改変くらいちょちょいのちょいっと・・・なんか楽しくなってきたぞ!?ハァーッハッハッハッハッハッハ!!」
『ま、まーお!?』

その青年―――名を伏羲と言う―――は、割かし調子に乗りやすく凝り性な所がある。久方ぶりに仙人としての知識を動員した所為かその辺の想いに火がついたらしく、次々に異空間から余りの宝貝を取り出して彼女の身体に組み込み始めたのだ。

乾坤圏(けんこんけん)金磚(きんせん)、土竜爪、莫邪の宝剣、更には自身の宝貝である打神鞭を基に作った新宝貝「打風輪」に自身の扱う空間操作技術の一部をも魔法プログラムとして組み込み(一種の空間宝貝である)、止めとばかりに女性の頭部に肉体の持ち主―――ぽんずの魂魄を込めた霊珠(宝貝人間の中枢となる宝貝)を埋め込み、彼女は完成した。

魔法行使可能。宝貝使用可能。魔力と仙術エネルギーの精製、送信、受信可能。限定的ながら空間操作技術使用可能。組み込まれた宝貝の数(複数で1つと数えるものは1とする)、計16個・・・・・・なんだこれ。



この男、実はあの「司書」に並ぶ次元に至ってる存在なのでけっこう呑気してた司書もこれにはビビった。手に持っていた「封神演義」という漫画をデスクに置き、乾いた笑いをもらす。

『フラスコの中で勝手に劇物が出来ちゃったよ・・・参るよなぁ、伏羲(かれ)には。”僕たち”の存在に気付いてる節があるし。あーヤダヤダ、”歴史の道標”と勘違いされないように自重しなきゃね・・・』





断章  忘れられた分身苗


魂魄で構成された分身はオリジナルが消えたとしても動き続ける。何故ならば魂魄の一部を切り取って作られているから、欠片であっても本質的な部分はオリジナルそのものであることに変わりはないのだから。

よってオリジナルが今現在愛する猫を死なせてしまって絶望の淵にいたとしても、日常的に町を動き回っている分身の苗たちには関係のない事なのだ。
今日も彼女たちは自分たちに必要だと思う行動をとり、町中を駆け回っている・・・とはいえ、魂魄だけなので幽霊みたいなものだが。頑張れば生身の人
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