第三十話
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わね」
「確かに、始めて会ったときに撃たれたのとは比べ物にもならないな・・・払え、急急如律令」
が、そんな呪いも隆哉が取り出したお札によって払われる。
「あ、後ろを取ろうとしてもムダよ、三人とも?」
「「「へ・・・?」」」
人数がいる分、隙をついて後ろに回っていた三人、マリー、切歌、調もすぐにバレ、柚実に笑顔を向けられると・・・足元から伸びてきた鎖によって縛られる。
「はい、まずは三人。そういえばリズちゃんが見えないけど・・・」
「術式開放。ボム」
噂をすればなんとやら、リズの声が聞こえ、二人の足元が爆発する。
二人は瞬時に判断して跳ぶが、着地したところにも仕掛けてあったようでそこも爆発する。
まあ、実際にはどこに着地しても大丈夫なように片っ端から仕掛けてあり、リズはそれを仕掛ける都合で姿を見せていなかったのだが。
「う〜ん、これは厄介ね・・・対象爆破の術式かしら?」
「そんなところだろうな。爆破までのタイムラグ、二秒だ」
「ありがとう、隆哉さん。じゃ、行くわよ!」
二人はタイムラグを計ると、一気に走り出す。
上手く爆破に直撃しないようにタイミングを考え、爆風を利用することでスピードを速めながら進むので、武双たちとの距離は一気に狭まり、当身によって全員を沈める。
カンピオーネである武双ですら、一撃で気を失う。もう普通ではありえないレベルのことだ。
「よし、これで終わりだな。で、どうだ?誰に行かせる?」
「そうねえ・・・武双くんは確定として・・・」
柚実は全体を見回し、二人に目をつける。
「後は、立夏ちゃんとマリーちゃんにしましょう」
「まあ、それで大丈夫か。邪魔してきそうなところにはもう釘をさしてあるからな」
「え、大丈夫よ。それに、何かあっても武双くんがいれば何とかなるでしょうし!」
そう言いながら柚実は入り口に立ち、
「任せましょう、トリシューラの回収!」
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