第一部・トラブルを解決する幼女
生き物を虐めるって、最低だと思います
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
「お父さんと、お母さんは?」
一歩。
「はぐれちゃったの?」
一歩。
「…寂しいでしょう。」
一歩。
「私も。お母さん、探してるんだ。」
これが、最後の。
一歩。
ベビーパンサーは、全然抵抗しなくて。
とっても大人しくて。
…なんで。
なんで。
なんで、こんな子を虐めるの?
ねえ、私に付いてこない?
一緒に行こうよ。
ね。
「…一緒に、お母さんを、探そうよ。」
私のお母さんも、あなたのお母さんも。
「この子。…私に、下さい。」
「…じゃあさ、レヌール城のお化けを退治してきたら、やるよ。」
「それまで、絶対に、虐めないで。」
そう言って、取引が決まりました。
お父さんは、何とか説得します。
抜け道とかは、ビアンお兄さんに教えてもらって…。
ん?ビアンお兄さん?
あ、…忘れてた。
ビアンお兄さんは、木の幹からこっちを見てました。
「…なんか、ごめんなさい。」
「お前、かっこいいなー!」
そして、唐突に、言われました。
「なんか綺麗だったしさあ。女神様みたいだな、うん。」
「ありがとうございます。」
今度は、本当に嬉しいです。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ