ニルヴァーナ編
ニルヴァーナ
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ちらにしろ、ナツ達を弁護する存在はいないと考えるべきなようだ。
「それじゃ、マー坊によろスくな」
「今日はありがとうございました」
ヤジマは帰っていくナツ達を見送り、空を見上げた。
(ウルティア・・・か。今はどこにおるのかのう・・・)
空の上を、大きな乗り物が飛んでいた。
後ろの方に魔法陣を展開し、魔法を力に飛んでいる。
巨大な戦艦にも見えるその乗り物の中に、1人の女性がいた。
「六魔将軍が?そう・・・動くのね・・・」
そう呟く女性は長い黒髪を下の方で2つにまとめ、左側にスリットが入ったワンピースを着て、水晶玉を右手首辺りに乗せて顔を向けた。
「どうなさいます?マスターハデス」
その女性の名はウルティア。
今ここにいる彼女は、評議員の1人ではない。
闇ギルド、悪魔の心臓の1人だった。
「放っておけ」
マスターハデスと呼ばれた男性はゆっくりと口を開く。
「奴等が動けば表の者どもも黙っていまい。我々はそのスキにゼレフの封印を解く鍵を見つけるのだ。あわよくば、邪魔なギルドをいくつか消してくれる事を願おう」
「妖精の尻尾、とか?」
ウルティアの言葉に、ハデスの口角が上がった。
「その情報は確かなの?エスト」
とある建物。
燃えるように赤い髪を揺らす女性、シグリットは男性に声を掛けた。
「らしいね。彼等の目的・・・何と言ったかは覚えてないけど、動きがあるみたいだ」
エストと呼ばれた赤髪の男性は、近くにあった椅子に腰かける。
「だけど、私達は動かないよ?『あの方』が命じない限り・・・」
「解ってるさ、シグリット。今はまだ、彼らに見つからない方がいい」
「ふふ、そんな事言いながら、実は会いたいんでしょ?」
「さあね、どうだろう」
微笑むシグリットにエストは肩を竦めてみせる。
それを見たシグリットはちょこんとエストの横に腰掛け、口を開いた。
「そうそう。『あの方』から命令よ。部隊の皆に伝えてくれる?」
「もちろんだよ。それで、命令内容は?」
その言葉を待っていたかのように、シグリットは笑った。
そして、言い放つ。
「六魔将軍の動きが治まり次第、巫女を連れ帰る・・・ですって」
「何ですか?コレ」
ルーシィがギルドに顔を出した時、ギルドの空中に大きな図と文字が描かれていた。
ナツやグレイ、エルザ、ティアといった最強チームメンバーは勿論、ルーとアルカ、ジュビアやエルフマンといったメンバーも勢揃いし、図を囲む形で見ている。
「闇ギ
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