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Element Magic Trinity
ニルヴァーナ編
ニルヴァーナ
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す」










8island、裏。

「いやー、お疲れ様。スっかし最近の若い子は働きモンだねぇ。またいつでも来なさいよ」

そう言うのは、マカロフの友人であるヤジマ。
彼はここのレストランのオーナーだ。

「はい。今日は勉強になりました」
「気に入ってるんだ、その服」
「ミラちゃんの気持ちが少しは解ったよ」
「ふぅ〜、食った食った」
「アンタ店のモン食べ過ぎ!」

ヤジマの言葉にエルザが答え、未だにウェイトレス服のエルザにハッピーが呟き、グレイが疲れたように呟き、ナツが大きく伸びをし、ルーシィがツッコんだ。

「あ、そうだ。ヤジマさん、評議会の方はどうなったの?」
「んー、ワスはもう引退スたらねえ」

ティアに問われたヤジマが答える。

「「評議会!?」」
「アンタ達知らなかったの?ヤジマさんは元評議員の1人よ」

それを聞いたナツとグレイがビクッと反応する。
呆れたようにルーシィが言った。

「ズーク・・・いや、ズラールだったかの?」
()()ラールです」
「そう!そのズラールとウルティアの裏切りで大変な失態(スッタイ)をスたからねぇ。今は新生(スンセイ)魔法評議会を立ち上げるべく各方面に根回ススとるみたいよ」

楽園の塔事件の際に評議院は崩れた。
評議会最後の切り札であるエーテリオンを投下し、しかもそれがRシステム起動のスイッチになってしまった・・・失態以外の何物でもないだろう。

「君達にも本当に迷惑をかけたね。申ス訳ないよ」
「いえ・・・ヤジマさんは最後までエーテリオン投下に反対されていたと聞きました。行動を恥じて引退など・・・」
「ワスには政治は向かんよ、やはり・・・料理人の方が楽しいわい」

そう言いながらヤジマは魔法でフライパンを出し、慣れた手つきでフライパンの中身を引っくり返す。

「ところでナツ君、グレイ君」
「「!」」

突然声を掛けられた2人はビクッと反応する。

「これから評議院は新しくなる。ワスはもういない。妖精の尻尾(フェアリーテイル)を弁護スる者はいなくなる。その事をよーく考えて行動スなさい」
「「行動スます」」
「あい」

ヤジマのズーズー弁がうつる。
すると、ティアがふと思い出したように口を開いた。

「そういえば、兄さんは今と同じ役割にいるって聞いたわ」
「クロ坊が?」
「ええ。第1強行検束部隊隊長・・・だったらしら。バカだけど部下からは慕われてるみたいでね。新しい上司に部下が頼み込んだとか」

さらりと兄をバカ扱いするティア。

「ま、評議員の1人じゃない兄さんじゃギルドを弁護するのは難しいわね。今まではヤジマさんがいたから可能だったようなものだし」


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