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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第262話】
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歩行訓練を行い、それを専用機持ちがサポートしているのだがどうも篠ノ之組のペースが悪い気がした。

 ……そういや、あいつの教えかたって擬音オンリーで多分こんな感じで教えてるのでは無いのだろうか……。


『ここに足をガッと掛けて、腕でぐぐっとする感じだ!』

『違う違う! 歩行はもっとドシンドシン!って感じで歩くのだ!』

『飛行はビューンっと飛んで旋回はグンッと曲がる感じだ!』


 ……ヤバい、容易に想像出来すぎて篠ノ之組が可哀想になってくる。

 鈴音等も感覚論ながらも、基礎などを教えてくれたときは案外丁寧な印象だったが。

 ……だが、一番変わったのはやはりラウラ組だろう。

 皆がラウラに何処をどうすればいいのかを聞いてるのが目に映り、容易に想像しやすかった。

 ……他だと、やはりシャル辺りだろうか?

 六月当初は男子という事もあって殺到したものの、今は女の子だと解ってるために皆落ち着いている。

 ……だからって、シャルとクラスメイトの仲が悪いわけではなく、人当たりの良い彼女の女子人気も高く、男装させたがる女子も多い。

 ……悪くはないと思うが、男装だとまた本のネタにされないかが心配になるが。

 そんな考えも他所に、皆の授業は続き、俺と一夏の懲罰によるグラウンド一周も続いていくのだった――。


――四十分後――


「はぁっ! はぁっ! ……疲れたーッ!! 距離は大したこと無いのに、バーベルががが」


 ゴトン……と、鈍い音をたててグラウンドにバーベルを落とすと、グラウンドの土に膝からつき、腕で支えて四つん這いのまま息を整える。

 額から流れ出る汗が土を濡らしていく――と、頭上から声が聞こえてきた。


「有坂くん、お疲れ様です。 タオルとスポーツドリンクですよ」

「あ、ありがとうございます……。 山田先生……」


 顔を上げると、山田先生が前屈みになってスポーツドリンクとスポーツタオルを手渡してきた。

 その際、たわわに実った乳房が揺れ、内から力が込み上げてくる思いだった。

 ……現金なエロパワーだなと苦笑しつつ、タオルで顔を拭い、スポーツドリンクを一口飲むと身体全体に行き渡るのを感じた。

 それだけ体内の水分が身体から出ていたのだろう。

 ……走り終えたからか、吹き抜ける風が心地好く、実に清々しい気持ちが心を満たしていく。

 懲罰とはいえ、やっぱり走るのは気持ち良いものだ。

 ……だが、バーベルは今度から遠慮しようとは思うがな、これが。

 よくよく考えたら、腰を痛める気がしなくもないし。

 グラウンド中央では、歩行訓練は終えて、飛行訓練を行っていた。

 一斉に飛翔する複数の打鉄と
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