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転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0522話
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食でその地位が決まっている。簡単に言えば組織のトップに立ってる奴が最強であるという感じだな」
「最も強い者が組織のトップに立つ、か。随分と分かりやすい集団だね」
「ああ。その分、上級修羅と呼ばれている者達は相当の腕を持つ。……とは言っても、基本的に修羅というのは修羅神という機動兵器を使っての戦闘を前提にしているからな。生身でも相応の力は持っているが、やはり修羅神を使っての戦闘が本領だろう」
「で、その修羅神というのが気を使って動いているんだね?」

 コーヒーの香りを楽しみつつ尋ねてくるフェイトに頷く。

「ただしさっきも言ったが、修羅神に乗り込むと命を縮める程の気を消耗するらしい。そう考えると、純粋に俺達の知っている気と同じかどうかは微妙だがな」
「……なるほど」
「ちなみに現在の修羅達を率いている存在、いわゆる修羅王は相当に強力な力を秘めているらしいぞ。会った事はないから正確な所は分からないがな」
「力に従うと言うのなら、君がその修羅王とやらを倒せばいいだけなんじゃないのかな? 造物主すらも倒したんだ。どうにでもなるんじゃないの?」

 そんなフェイトの言葉に、小さく首を左右に振る。

「確かに今の修羅王は自分と戦って勝った相手がいれば、その人物に王の座を引き渡すだろう。そして新たな王の命令にも文句無く従う。だが、あくまでもそれは自分を倒したのが修羅ならば、だ。修羅の一族でない者が自分を倒したとしても恐らく自分達が従う者としては認めないだろうな」
「……厄介な相手だね」
「それだけに、一度協力関係を結べば信頼は出来るさ。それに俺が連絡を取ろうとしている相手はその修羅王じゃない。修羅達の中でもその修羅王に次ぐ強さを持つ人物だ」
「その相手は脳筋じゃないの?」
「まあな。どちらかと言えば外に向ける目を持っている。ただし、そいつは病に侵されている」

 そう告げた瞬間、何故かどこか呆れたような視線を俺に向けてくるフェイト。

「君、もしかして病気の人を治療して回る趣味でもあるの? フィリオ・プレスティとか言ったっけ? 彼もそうだし、SEED世界からも何人か連れてきてたよね?」
「……そう言うつもりはないんだがな。SEED世界についてはレイ以外は俺がネギま世界に転移させられてからの話だし。それにどういう訳か、有能な者程不治の病に掛かりやすくなってるんだよ」

 例えばギアス世界の黎星刻。こいつもスザク並の身体能力にルルーシュ並みの頭脳を持つ希有な人材だが、不治の病を患っている。
 まぁ、フィリオと違ってもし病を治療してやるからシャドウミラーに入れと言っても天子の蒋麗華に骨の髄まで忠誠を誓っている人物だからまず無理だろうが。
 ……ただ、中華連邦にあるギアス響団の本拠地を探す時には接触せざるを得ないんだろうが。
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