斎藤×沖田 〜手始めの手始めに〜 第2ラウンド〜
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「一君(はじめくん)・・・いっつもありがと。他の人たちに黙っていてくれて・・・」
「いやそれはいいが・・・黙っておくのももう無理があるがな・・・時が来たら局長にも言う」
斎藤が険しい顔をして言った。沖田は、もう少しで斎藤と離れることになることを知っていた。
沖田は寿命が長くないことを自覚していた・・・自分の体がもう長くないことを・・・。
「一君・・・俺がいなくなったら近藤さんと土方さんを頼む。
一君だけに言う・・・もう僕の寿命は長くないと思う。だから、最期は・・・戦の中で死なせてくれ・・・
近藤さん達・・・新撰組のために」
「何を言っている!俺がそんなこと許さない!最期は俺の前でしか死なせない!」
斎藤は今にも泣きそうな顔だった。普通は、何の関係も無い男どもがこんなことで無くはずがない。
この二人は、恋人同士だ。
「ねぇ・・・一君・・・俺のこと好き?」
「当たり前だ!」
その返事を聞いた、沖田はチョイチョイと斎藤を布団の上に呼んだ。
「いいのか?そんな体なのに・・・」
「いいよ・・・一君のこと好きだから」
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