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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第260話】
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そうに一夏を見ていたのに気付いてすらないとは。

 ついでに言えば、篠ノ之に友達が出来て良かったって――あれはただの取り巻きじゃないか……。

 株価が最安値を付けた辺りで、俺はもうこの話を止めようと思った。


「そっか。 悪かったな唐突に変な事訊いて」

「ん? 別に構わないさ。 学園には俺とヒルトしか男が居ないんだしな」


 ……やっぱりホモなのかもしれない。

 今日一番の笑顔を俺に見せてる辺り、マジで貞操を狙われてそうで背筋が凍り付く思いだった。

 一応本人はホモを否定してるのだが、どうしても六月のシャルに行った行動を見るとな……。


「なあヒルト。 雪羅に割いてるエネルギーが多すぎるんだけどどうにかして抑えられないか?」

「ん? ……てか俺に訊いてどうするんだよ。 ……とりあえず、多用し過ぎずに扱えば良いんじゃないか?」


 正直、俺に訊いても俺がエネルギーを抑える方法を知ってる訳ではない。

 俺自身も、手探りで手引き書を見ながら整備してるんだから……。

 ……てか、よくよく考えるとこいつって白式受け取ってからコンソールでの調整以外で弄ってるのを見たこと無いんだが……まさか、今までデータ状のステータスのみの調整しか行わなかったのだろうか?

 そう考えていると、不意に一夏の後ろに女子が居るのが見えた――それも、あの人は……。


「だーれだ?」

「!?」


 一夏の視界を塞ぐ彼女は一学年上の先輩、【更識楯無】その人だった。

 此方に視線を移すと、軽くウインクして黙っててねというアイサイン付き。

 ……そういえば、前に二学期に会いましょうって言ってたな……夏に模擬戦したけど。

 そうこうしてる間に、楽しげな表情の楯無さんは――。


「はい、時間切れ。 残念でしたー」


 そう言い、視界を塞いだ手を離す楯無さんに、一夏は身体事振り向き、確認するが――。


「……誰? ヒルト、知ってるか?」


 確認した一夏には、初めて出会う女性だが、俺は知ってるので――。


「あぁ、俺は知ってるぞ? その人は――」


 そう言いかけるのだが、楯無さんは口元に人差し指を立て、黙ってるようにとサインを送ってくる。


「――多分、後々その人から皆に挨拶があるさ、これがな」


 そう言葉を濁し、一夏に言うと頭に疑問符を浮かべていた。


「んふふ、そういう事よ。 ……それじゃあね。 そろそろキミもヒルト君も、急がないと織斑先生に怒られるよ」


 そう言って、ロッカールームの壁にある時計を扇子で指す楯無さんに促され、時計を見ると何と既に授業が始まっているではないか。


「だあああっ
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