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七色の変化球
1部分:第一章
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もな」
 若林は打てない。巨人ベンチはそのことに不安を感じだしていたのだ。そして試合は終盤を迎えようとしていた。その中でだ。
 青田はだ。こんなことを言うのだった。
「誰も打てないんならな」
「んっ?何だアオ」
 青田の仇名だ。青田の青がアオになっている。

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