第五十三話 音楽喫茶その十三
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「色々あるけれどね」
「そうか、じゃあな」
「それでいく?」
「中日は日本一の時で」
「それで」
美優も他のメンバーもそれで納得した。
「種類あったら一番いいのを歌うのね」
「それじゃあね」
「うん、じゃあ中日はそれでね」
景子は言いながら山の中を見ていく、するとその中から水色でCとDのアルファベットが入った中日の昔の帽子を見付けた。
その帽子を手に取ってだ、プラネッツの面々に言うのだ。
「いこうね」
「中日なあ、その帽子もあるんだな」
「ええ、これもね」
今度は濃い青でDの文字の帽子が出て来た、それはというと。
「この帽子長く被ってたわね」
「いい帽子だよな」
「そうよね、ドジャースの帽子みたいで」
ロサンゼルス=ドジャースだ。野茂も在籍していたこともあり日本人にとっては馴染みのあるチームである。
「いいわよね」
「その帽子あたしも好きなんだよ」
「じゃあ中日の帽子はこれね」
「それでいいだろ」
中日の帽子も決まった、その他の帽子もだった。
次々に決まった、そしてその中でだtった。
琴乃は近鉄の三色帽を取ってだ、こう言ったのだった。
「近鉄はこれしかないわよね」
「うん、もうね」
里香も琴乃の手にある三色帽を見つつ答える。
「配色もマークもいいし」
「そうよね、これしかないわよね」
「この黒いのも捨て難いけれど」
彩夏は黒地に白いバファローズの牛のマークが入った帽子を持っていた、近鉄時代の最後の頃の帽子である。
「バファローズはそれよね」
「そうよね」
「じゃあ猛牛はそれだな」
美優もその三色帽と言った。
「それしかないな」
「ええ、じゃあね」
「大体決まったか、じゃあな」
「後は演奏ね」
「それの練習ね」
「あたし達は野球とな」
美優は音楽についても意見をまとめた。
「アイドルでいくか」
「アイドルだったら制服でいいからね」
里香は人気のアイドルグループから話した。
「制服こそアイドルだから」
「あのグループってそれ考えたら偉大よね」
彩夏もそのグループについて言う。
「制服でも歌えるってことを教えてくれたから」
「制服で元気に踊ってね」
里香はこうも言う。
「バンドもして」
「そうそう、PVだと制服のままバンドもやってるし」
「昔のアメリカのハイスクールのバンドみたいにね」
年代的に六十年代の感じだ、まだベトナム戦争がはじまる前でエルビス=プレスリーの最盛期にあたる。
「ああした感じでね」
「ああいうのもいいから」
「それじゃあ私達は制服でね」
「それじゃあね」
こう話すのだった、そしてだった。
プラネッツは衣装も歌も決めた、そのうえで。
彼女達の演奏の準備に入った、音楽の演奏はもうはじまっ
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