暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリアGS  Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
11弾 条件付き降伏
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アサルト)にいた時、ずっとSランク武偵と組んでたでしょ!」

 げっ。最もバレちゃいけない情報がバレてる。マズイ。このままだと押し切られる。

「つまりあれは偶然じゃなかったってことよ!あたしの直観に狂いはないわ!」

「と、とにかく……今の俺じゃ無理だ!」

 正確に言うと、今の俺がじゃなくて、おまえと組んだ場合の俺、なんだけどな。

「今は?ってことは何か条件でもあるの?もしくは問題?言ってみなさいよ。協力してあげるから」

「いや無理だって!いくらおまえが凄腕の武偵でも、こればっかりはどうしようないって!」

「いいから教えない!どうしたらあんたがあの時の実力を出せるのか!その方法を!」

「だーかーら!無理なもんは無理だって!」

「なんでもしてあげるから!教えて……教えなさいよ、ミズキ……」

 ずずいっ!と俺に詰め寄ってくるアリア。その様子を見て改めて俺は、アリアの真剣さに気付いた。

 こいつ、本気で俺と組みたがってるんだな。

 本当のところ、俺はアリアと組むのはそこまで嫌じゃない。こんな可愛い(外見に限るが)女の子と組めるなんて、とても幸運なことだとも思う。

 だけどダメなんだ。俺は絶対にアリアと組めない。組んだとしても、アリアから逃げた時ほどの実力は発揮できない。

 でも、その理由を説明したとしても、アリアのことだ、きっと

『そんなの、気持ちがちゃんとしてればなんとかなるわ!』

 とか言い出しそうなんだよなあ。

 こうなったら仕方がない。第一希望は諦めよう。この際、もう第二希望でもいいや。

 事ここに至って、俺はやむなく……

 アリアに、白旗を揚げることにした。

「……1回だけだぞ」

「1回だけ?」

 だが、無条件降伏じゃない。

 第二希望――――条件付き降伏だ。

「戻ってやるよ――――強襲科(アサルト)に。ただし、組んでやるのは1回だけだ。戻ってから最初に起きた事件を、1度だけ、おまえと一緒に解決してやる。それが条件だ」

「……」

「だから転科じゃない。自由履修として、強襲科(アサルト)の授業を取る。それでもいいだろ」

 スカートを直したアリアの方に向き直ると……アリアは形のいいおでこをこっちに向けて、何か考えていた。

 武偵校(ぶていこう)では、自分が在籍していない専門科目の授業も自発的に受けることができる。

 これは自由履修と呼ばれ、単位には反映されないのだが、多様な技術が求められる『武偵』という仕事に就くため、生徒たちは割と流動的にいろんな科の授業を受けているのだ。

 優秀な武偵のアリアは、自分のドレイ……手駒を欲しがっている。猛烈に。

 そしてあのチャリジャックの時に俺
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