Yes!黒ウサギが呼びました。ようこそ箱庭へ
第2話
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て黒ウサギはとんでもない速度で跳んで行った。
「箱庭のウサギは随分速く飛べるのね」
「ウサギたちはこの箱庭の創始者の眷属なんです。さこちらへどうぞ箱庭を案内します」
ジンに案内され入り口を抜けると一瞬眩しい光に目を瞑り光が収まると見えて来た景色に驚いた。
そこはどこにでもある街並みで太陽が輝いていた。
「ここが・・・」
「箱庭・・・」
「わくわくしてきたぜ、俺は」
「あなたは少し落ち着きなさい」
「悪りい、悪りい、ついはしゃいじまったよ」
その風景を見て3人はそれぞれの反応を示す。…若干1名はしゃいで注意されたが。
「天幕の中に入ったはずなのに太陽が見えてる」
「箱庭の天幕は内側から見ると不可視になるんです。だから太陽が見えるんです」
耀の疑問にジンは丁寧に答えていく。
「そもそもあの天幕は太陽の光を直接浴びれない種族の為に作られたものなんです」
「あら?この都市には吸血鬼でも住んでいるのかしら?」
「えっ?いますけど?」
「…そう」
ジンの言葉に疑問を持った飛鳥が問うとしっれと返され少し彼女は引いた。
「箱庭には神仏、悪魔、妖精、獣人、人間…あらゆる種がいます。ですがこの東地区は農耕地帯なのでそこまで気性が荒い種は多くいませんけどね」
そう言って1つのお店へと向けて歩いていく。
「本当は黒ウサギと一緒に話をするつもりでしたが今は居ないので皆さんの好きなお店でお話ししましょう」
そう言って店へと案内するジン達をこっそりと観察していた人物はニヤッと笑いその後をつけて行った。
黒ウサギが箱庭の門に着いた頃、正義と十六夜はジャングルのような木々の中を駆け抜けていた。
「速えなあ正義!その脚力どうやって手に入れたんだ?」
十六夜は興味が尽きなかった。
自分とそう変わらない年齢の割に移動速度は俺と並走できるほど速い、恐らく頭脳戦でも互角だろ奈のではないかと思った。
だがそれ以上に
(コイツと本気で勝負してみてえ)
そう思うほどだった。
「十六夜、どうやらこれが果てっぽいぞ」
正義に話しかけられ思考の海から上がり意識を現実に向ける。
そこに居たのは龍のような細長い胴体に短く鋭い爪を持った腕、そして水…
「何だ?この水蛇野郎?」
「ここの番人だろ?倒して身ぐるみ全部剥いで焼いて食おうぜ?」
『ふん!、大口をたたく小僧共だ。それで貴様等を試してやろうではないか」
「「上等!」」
2人は同時に叫んだ。
「テメエに俺等が試せるのか見極めてやるよ!俺等が勝ったらギフト貰って食う。お前が勝ったら好きにすりゃあいい!」
『我に挑発したこと後悔するがよい!』
そう蛇野郎が言った瞬間正義の姿が消え蛇野郎を水の中に叩き戻し水柱を上げた。
「後は好きにしな」
現れた正義は十六夜にそう言って数歩下が
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