Yes!黒ウサギが呼びました。ようこそ箱庭へ
第2話
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さん、折原君。最後にそこの野蛮で凶暴そうな学生さん?」
「高圧的な自己紹介ありがとよ、見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜です。粗野で凶悪で快楽主義と3拍子揃った駄目人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれよな、お嬢様?」
「・・・取扱説明書をくれたら考えてあげるわ十六夜君」
「まじかよ。なら今度作っとくから覚悟しとけよお嬢様」
「喧嘩してる時間があるなら状況把握を手伝え馬鹿者どもが」
正義は十六夜と飛鳥の間に流れる空気を吹き飛ばした。
耀に至っては我関せずに猫を抱いたままだった。
心からケラケラと笑う逆廻十六夜、傲慢そうに背を向ける久遠飛鳥、我関せず無関心を装う春日部耀、楽しそうな物を見つけたような笑顔を浮かべる折原正義。
その4人を物陰から見ている人影が居た。
(うわあ・・・なんだか全員物凄い問題児みたいでございますね。)
彼等を召喚したことを今更になって後悔した黒ウサギであった。
「で、この箱庭に呼んだんだんなら説明する奴が何で居ねえんだよ?」
「まったくだ。人を呼び出しておいてそのままとは何を考えてんだ?」
「そうね、何も説明されないままでは動き用がないもの」
「・・・この状況に対して落ち着きすぎているのもどうかと思うけど」
(それはあなたもですよ)
黒ウサギは心の中で耀の言葉にツッコミを入れる。
もし彼らが慌てふためいたりなどすれば黒ウサギもタイミングを得て凝った演出を出来たが、4人は期待を裏切ってとても冷静であった。
(まあ悩んでも仕方ないです。これ以上不満が噴出する前にお腹を括りますか)
黒ウサギがいざ出ていこうかと思った矢先だった。十六夜がため息混じりに呟く。
「・・・仕方ねえ。そこの物陰に隠れている奴にでも聞くか?」
いざ物陰から出ていこうとした黒ウサギは心臓を掴まれたように飛び跳ねた。
4人の視線が黒ウサギの方へ向けられる。
「あらあなたも気づいてたの?」
「当然。かくれんぼなら負けたことねえぜ?そっちの2人も気づいてんだろ?」
「風上に立たれたら嫌でも気づく」
「春日部を下した時から存在には気づいてた」
「へえ面しれえなお前等、特にそっちの男の方」
十六夜は正義を興味深そうに正義の方を見るが目は全く笑っていなかった。
「だとよ、大人しく出てきたらどうだ?」
(完全に出るタイミングを見逃してしまったのですよ。仕方ありませんここは潔く出ていくしかありませんね)
「い、嫌ですねえそんな怖い顔でこちらを見ないで下さいよ」
「もういい無理やりにでも引きづり出すぞ」
黒ウサギが怯えながら出てこようとしたら十六夜が飛びあがり障害物を破壊した。
「何をするのでございますか!」
「とろとろしてるお前が悪いだろ」
おろおろした黒ウサギに正義が容赦のない言葉を浴びせな
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