LOVE&LUCKY
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ーだろ!」
「そうだそうだ!何でもねーようには見えねーぞ!」
「仕事キャンセルしちゃったんだよ」
「全く、アンタの家賃の為に仕事行くって話だったのに」
「ごめんね〜」
わいわいと仲間達と話すルーシィは、とても嬉しそうな笑顔を浮かべていた。
その後ろ姿をジュードは見つめている。
そして、揺れる金髪を愛おしそうに見つめるルーに目を向けた。
「ルー君・・・だったかな?」
「ん?」
名前を呼ばれたルーは小首を傾げて振り返る。
ジュードは微笑み、口を開いた。
「ルーシィを・・・よろしく頼むよ」
その言葉に、ルーはキョトンとする。
が、すぐに言葉の意味を理解し、笑った。
女と間違えられても仕方ない、鋭さなど皆無の愛らしい子犬の笑みを。
「大丈夫。ルーシィは僕が守るよ!」
可愛らしい笑みを残し、ルーは駆け足で仲間達を追っていく。
「安心してよ・・・もう僕は、誰も失わない」
その笑みが、消えた。
目に真剣な光が宿り、ルーは駆け足のまま誰に告げる訳でもなく、呟く。
「僕が死のうと守り抜くよ―――――サヤと同じ道は歩かせない・・・絶対に」
闇ギルド、裸の包帯男の本部。
「金は、どうしたァ」
廃墟のような建物に、髪の毛を高く上へ伸ばした男『ガトー』がいた。
その目の前には顔をボコボコに腫らした、先ほどの商業ギルド襲撃犯のリーダー格。
「すびばせん・・・正規ギルドに邪魔されて・・・!手に入れる事ができばせんでひた!た・・・たずけでくだはいっ!」
「あ?」
ロープで頭を床に向けた状態で吊るされる男に、ぐいっとガトーは棒を突き付ける。
「金は、どうしたァ?」
「ひいっ!だ・・・だからっ!」
先ほど言った事を繰り返そうとする男。
が、言う前に別の男が口を開いた。
「ぎゃほーっ!同じセリフ繰り返してるよ。ねぇモンはねぇんだよ、ガトー兄さん」
「笑ってられる場合か?ザトー兄さん」
ガトーが振り返った先にいるのはザトー。
KING BARにてラクサスに一瞬で敗北した男だ。
「『六魔将軍』への上納金の期限が迫ってる。笑ってられる場合か?ザトー兄さん」
「また繰り返してるよ、ガトー兄さん」
ガトーが先ほどから繰り返しているが、それには誰も何も言わない。
どうやら日常茶飯事のようだ。
(いつも思うのだが・・・)
(何でどちらも兄さん?)
疑問を持つのはそっちだった。
確かにお互いがお互いを「兄さん」と呼び合うのは変だろう。
双子だとしてもどちらが年上かははっきりしている事が多いと思う(作者は双子じゃないのでよく解りませんが)。
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