暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
LOVE&LUCKY
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当然だよ。随分と長い道を歩いてきたからね。私にもいろいろ考える時間があった」

マグノリアからアカリファは距離がある。
それを歩くという事は、かなり長い道だったのだろう。

「昨日はすまなかったね。どうかしていた・・・後悔しているし、恥ずかしいよ・・・」

それを聞くルーシィはつかつかと歩く。
ついていくようにルーも歩く。
ルーシィの表情はどこか暗く、ルーはそれをどこか悲しそうな表情で見ていた。

「私はこれから変わる。お金がなくてもここまで辿り着けたんだ。きっと・・・何でも出来る」

そう言うと、ジュードは俯いた。
そして、ゆっくりと口を開く。

「このギルドはね・・・パパとママが出会った場所なんだ」
「!」

ピタッとルーシィが足を止める。

「私が独立を考えてる時に、丁度ママのお腹に君がいてね・・・」

その頃を懐かしむように目を細め、ジュードは続ける。

「2人でギルドをやめる事にしたんだけど、その時ギルドの看板が壊れてて、LUCKY(ラッキー)LUCY(ルーシィ)になっていたんだ。それがおかしくてね・・・2人で、もし娘が生まれたらルーシィって名前にしようと・・・」

それを聞くルーシィは足を止めたまま動かない。
少しして、振り返った。

「何それ。ノリで娘の名前、決めないでよ」

そう言ったルーシィは、笑っていた。
『お嬢様のルーシィ』として生きていた時には見せなかったであろう、笑顔を。

「そうだな。本当にすまない・・・」
「あたし・・・」

ルーシィが何かを言いかけた。
が、そこから先を言う事は不可能となる。
何故ならば―――――――――

「ルーシィ!ルー!無事かーーーーーーーっ!」
「どうした一体!」
「ルー!何があったああああっ!1から10までオレに説明しろおおおおおっ!」
「ルーシィ!ルー!」
「「えーーーーーーーーーーーっ!」」

ドドドドド・・・と足音を立て、ナツ達が走ってきたからだ。
最強チーム+傘下チームが勢ぞろいし、ルーシィとルーは思わず驚愕で叫ぶ。

「まさかこれをお前達2人で解決したのか?やるな・・・!」
「よく解らないけど、お手柄って事かしら?」
「みたいだな」

いつもの巨大荷物をガラガラと引き摺るエルザが呟き、ヴィーテルシアに乗るティアは首を傾げ、ヴィーテルシアは小さく頷く。

「いや・・・その・・・」

どう説明するかと悩むルーシィは後ろにいるジュードへと目を向けた。
ジュードは無言で、それでも笑みを浮かべて、コクッと頷く。

「元気でね。お父さん」

それを見たルーシィは右手を振り、ナツ達の元へと向かった。

「どーしたんだよ、急にー!」
「何でもないの」
「何でもねー訳ね
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