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フォークボール
第三章
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 そのフォークが来た時に打つ、そう決意してだ。
 ヤマを張った。そうしてだ。
 そのうえで構えていた。必ず打つつもりだったのだ。
 だが一球目、そして二球目はだ。どちらもだ。
 ストレートだった。最初はストライク、次はボールだった。
 これでワンエンドワンだ。その二球を見てだった。
 千葉はだ。次こそは思った。来るボールはだ。
「フォークだ、間違いない」 
 それが来るとだ。確信していた。今度こそだ。
 そのうえで構えていた。その千葉にだ。
 杉下はセットポジションから投げてきた。そのボールを見てだ。

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