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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第44話 一難去って………
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てやれ」
「ふざけるな!家族を心配するのは当たり前だ!!真白ちゃんにとってたった1人の父親なんだよ!!」
「父親か………」

先程と同じ様に遠くを見るバルト。しかし今度は悲しそうだと皆は感じた。

「バルトマン………あなたは家族の事、何も思わないの………?」

優理が恐る恐る問いかける。

「俺には………家族なんていねえよ」
「ううん、………バルトマンになってからもずっとあなたを待っている人はいるよ?」
「………」

そんな優理の言葉にバルトマンは何も答えなかった。

「とにかく、もう関わるな………」

バルトマンはそう言い残し、その場から消えたのだった………
















「………」
「ああ、あの様子はご立腹だな………」

激戦とバルトマンとの緊迫した話を終えたエローシュ達。優理とリンスを地球に送った後、エローシュ達は六課へと戻った。しかし時間はもう夜の7時を回っており、本来なら夕食を食べている時間帯になってしまった。
そして六課の入口にはエントランスのソファーに座っている隊長、副隊長の姿があった。

「お帰り」
「あっ、ただいまです………」

申し訳なさそうに謝るエローシュだったが、フェイトの反応は冷ややかだった。
同様にシグナムも何も言わず、ただソファーに足を組んで座っているだけである。
パンツが見えそうと思い、かなり覗きたい衝動に駆られたエローシュだったが、流石に今回は空気を読んでぐっと我慢した。

「さて、それじゃあ何でこんなに帰りが遅かったか聞いていいかな?」
「あっ、それは学校で用事が………」
「それで7時過ぎ?」

そう突っ込まれて流石のエローシュも返す言葉が無かった。

「流石に遅すぎるよね?詳しく聞いてもキャロとルーテシアは『学校ので用事があるとしか聞いてません』としか答えてくれなかったの。ねえ何をしてたのかな………?」

穏やかな口調ながらそれでも一言一言に威圧感があった。

(全く、バルトマンと言い、フェイトさんと言い………今日はついていない………)

そんな事を思いながらエローシュは口を開いた。

「すいません!!用事が終わった後、友達に遊びに誘われて………元々気の合う奴等で最近全然遊べていなかったから断るにも断りづらくて………それでエリオと真白ちゃんも連れて遊んでました!!」

深々と頭を下げて謝るエローシュ。
そんなエローシュの言葉を聞いてシグナムは静かに立ち上がり………

「この大馬鹿者が!!!」
「うごっ!?」

エローシュの頭にげんこつを落とした。

「貴様にはライトニングの一員と言う自覚は無いのか!!」
「いや、分かってますけど流石にこうも学校を連続で休んだり
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