スーパーロボット大戦OG外伝
0521話
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損傷は与えているが、装甲にヒビが入っている程度で小破にすらなっていない。
「ちぃっ、さすがに固いな」
短く吐き捨て、素早く周囲を見回す。
幸い空戦用のハルパスは空を飛ばずに地面へと着地していたので、大した苦労もなくコーネリアのO.O.ランチャーから放たれた弾丸がその装甲を貫き、爆散している。ボフリィに関しても運動性はシトリーに次ぐ性能を持っているのだが、ハルパス同様にまだ起動していなかった為に姿を消すという特殊能力を使うまでもなく2機ともそれぞれがムウとイザークのG・レールガンにより撃破されていた。
そして1機だけ離れた場所で周囲の警戒をしていたシトリーに関して言えば、テスラ・ドライブによって上空から素早く接近した量産型ゲシュペンストMk-U3機がネオ・プラズマカッターの切っ先を突きつけており、その背後では残り2機がメガ・ビームライフルの銃口を突きつけて既に確保している。
「コーネリア、頼む!」
「任せろ」
その一言で俺の言いたい事を理解したのだろう。O.O.ランチャーからビームを放ち、フラウスの装甲へと着弾し……次の瞬間には爆散させる。
「これで全機クリアだな。残りの修羅達は……」
エルアインスのモニタで周囲を確認すると、機体のほぼ全てを失った修羅達は四方八方へと逃げ去っている。
「……まぁ、いいか。俺達の目的はこの工場の奪還だしな」
さすがにこうも四方八方に分散されては1人ずつ確保するのは非常に手間だ。
それにどのみちシトリーに乗っている女修羅に関しては手紙を渡した後に解放するのだから、その時になれば恐らく戻って来るだろう。
「W1からW3は周囲の警戒に向かえ」
シトリーへと向かい、ネオ・プラズマカッターを突きつけていた量産型Wへとそう命じる。
自分に切っ先を突きつけていた3機がいなくなった事でチャンスだと思ったのだろう。一瞬シトリーが動こうとするが……
ドゥンッ!
その足下へとG・レールガンを撃ち込む。
そのままエルアインスでシトリーへと近付いていきながら外部スピーカーのスイッチをONに。
「動くなよ。幾らその機体の運動性が高いと言ってもこの現状をどうにか出来る程ではないと言うのは分かるな? ……安心しろ。俺達はお前を殺そうとは思っていない。ちょっと頼みたい事があってな。取りあえずその機体から降りろ」
「……」
返ってくるのは無言。
まぁ、この状況で機体から降りれば万に一つあるかもしれない脱出の機会を見失うし、何よりも会ったばかりの俺の言葉を簡単には信じられない、か。
「そうだな、じゃあ取りあえず俺が機体から降りる。そうしたらそっちも降りて欲しい」
空間倉庫からメイシスを通してアルティスへと渡す手紙を取り出し、コックピッ
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