スーパーロボット大戦OG外伝
0521話
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コーネリアの言葉に小さく頷く。
「奴等の機体はオリジナルの劣化コピーだしな。そもそも修羅神というのが奴等の乗る機体の総称、つまりPTやAM、MS、KMFのような名前なんだが……そのオリジナルの修羅神がそもそも色々と欠点の多い機体だから収集する価値はあまりない」
「欠点が多い?」
「ああ。そもそも、奴等の機体は動力炉という物が存在していない。なら何で動いていると思う?」
俺とコーネリアの通信を興味深そうに聞いていたムウへと視線を向けて尋ねる。
「……動力炉が無いんなら普通は動かないんじゃないか?」
「そうだ。俺達が知っている常識で言えばそうなる。例えばムウやイザークが良く知っているバッテリーや核分裂エンジン。コーネリアの知っているエナジーフィラーのようにな。だが修羅神にはその類の物がない。その代わりに覇気というもので動いているんだよ」
「覇気? 何だそれは?」
こちらの会話が気になったのだろう。イザークが多少興味深そうに尋ねてくる。
「そうだな、生命エネルギーとか気と言えば分かりやすいか」
「気、だと? ネギま世界で使われている気と同じ意味か?」
「そう思って貰って構わない」
まぁ、気と言う意味ではトリニティゲインやヴァイサーガも同様なんだが、生体エネルギーを補助としているそれ等とは違って完全に生体エネルギーのみで動かしているんだが。
「そして、その消費量が半端じゃないと言うのも特徴だな」
「……半端じゃない、だと? おいっ、それはもしかして」
「正解だイザーク。ようは修羅神に乗るには過度の生体エネルギーが必要な訳だ。最も分かりやすく単純に言えば、修羅神に乗る度に命を縮めるって訳だな」
「マジかよ」
さすがに驚きの表情を浮かべるムウ。
そう、それ故に未知の技術の収集を目的とする俺達シャドウミラーだが、修羅神には手を出す予定はない。
何しろ迂闊に近付いただけで周囲の者からも生命力を強制的に吸い取る可能性があるのだから、危なくて使えた物じゃない。
「と言う訳で、あの機体を奪取する事は考えなくてもいい。……さて、じゃあそろそろ出撃するぞ。W1からW5までは援護に徹しろ。ここから逃げ出すような敵がいた場合、猫型の機体以外なら撃破しても構わん」
「了解しました」
量産型Wの返事を聞き……
「戦闘開始だ!」
その言葉と共に、俺、ムウ、イザークの乗るエルアインスからG・レールガンが発射され、同時にコーネリアのラピエサージュのO.O.ランチャーからは弾丸が放たれる。
俺の乗っているエルアインスから放たれた弾丸が、フラウスへと命中。だがさすがにHPと防御力を重視した機体だけあり、エルアインスのG・レールガンでその装甲を貫くというのは無理だった。もちろん幾らかの
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