第一章
[2/2]
[9]前 最初 [2]次話
してそれは。
ボールになる、誰もがそう思った。川上はバットを振らない。
だがボールはだ。誰が見てもだった。ストライクだった。紛れもなくだ。それを見てだ。
水原も青田もだ。唖然となって言った。
「何っ、ストライクだと!?」
「そんな、スギのフォークは」
必ずボールになる、あまりもの落差故にだ。
しかし今はストライクだった、それで唖然となったのだ。
そしてだ。青田はその唖然となった顔で言うのだった。
「わしの言うたことを受けてか」
「そうだな」
水原は難しい顔になりその青田に応えた。
「フォークでもストライクを取れるということをな」
「あえて言ってきたか」
「フォークでもストライクを取れるか」
そしてだ。一つの重いものがだ。巨人に覆被さって来たことも感じ取った。
「そうなったのか」
「これはかなり」
「辛いな」
フォークを見送っても無駄ということがわかったのだ。それでだった。
[9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ