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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第259話】
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ヒルトとは幼なじみだからね。 阿吽の呼吸ってやつかな? だから連携も取りやすいし、何より天照なら互いにカバーしあえるからね」
ここで参戦する未来に、流石に幼なじみと聞かされて一同は――。
「ず、ズルいですわ! わたくしだってヒルトさんとは幼少の頃に御会いしていれば幼なじみでしたのに……!」
……無茶じゃないか?
セシリアってイギリスの貴族で俺は日本の一般人何だし、ホームステイしたならいざ知らず、してないからなぁ……。
「くっ……! ここに来て幼なじみの強大な壁を感じるなんて……ッ。 ……アタシも、小学校の時に会えてたら幼なじみだったかもしれないのに……ッ」
……まあ、小学校四年でも幼なじみって言えるなら俺の幼なじみは百人いることになるがな。
「……はぁ……。 やっぱり未来が一番手強いよ……」
ため息を吐くシャル。
諦めてはいないようだが、改めて未来が最大のライバルだと認識したのだろうか?
「……ふむ。 なら私もヒルトの幼なじみみたいなものだな。 何せ私は小さい頃に教官から一度ヒルトの事を聞いていたからな。 ……ま、まぁ……実際は忘れていたのだが」
……ダメじゃん、ラウラ。
……でも、ある意味では親父の娘かもしれないな、ラウラの人格形成に一役買ったという意味では。
「……てかさ、皆立候補は嬉しいが俺と組むと優勝遠ざかる気がしなくないか?」
ここで素直に言ってみる。
正直、俺と組んで優勝を目指すなら実力のある相手と組む方が良いと思うが――。
「そんな事ありませんわよ? ヒルトさんは四月の頃よりも遥かにレベルアップしてますわ。 今なら大魔王ですら倒せましてよ?」
……どんな持ち上げ方だよ。
てか大魔王って誰だよ……。
「ふふん。 それに関しては同意件ね。 代表戦の頃よりもアンタ、強くなったし」
……あまり嬉しい事ではないがな。
……まあでも、扱える以上は多少は腕を磨かないと足手まといにしかならないからな、俺。
……まだまだ弱いと思うが。
「そうだよ。 ヒルトは強くなったからもっと自信を持っていいんだよ?」
シャルも俺を持ち上げてくれる。
嬉しいのだが、流石に照れくさく感じるのも事実で――。
「ふむ。 六月に合間見えた頃より、確かに強くなった。 ……あの頃の私は、お前が嫌いだったというのに今は私の心を全て持っていって……。 ふふっ」
……出会いもそんなに良くなかったもんな。
確か一夏にビンタしようとしたのを俺が防いだのがきっかけだったな。
今だと、そのまま見過ごすかもしれないが……
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