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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第259話】
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見たが模擬戦を行った頃よりも旋回性や上昇力等が向上している様に思えた。
……母さんって、本当に謎だな……名整備士?
またはイギリスの整備士がぼんくらかのどっちかだな。
「むぅ……ズルいぞセシリア。 私だってママ先生に機体を見てもらいたいのに」
少し悔しそうに呟くラウラだが、ママ先生って……。
「……アンタのお母さん――真理亜さんって、何者なの?」
「……一応俺と美冬の母さんだぞ。 なあ美冬?」
「うん。 お母さん――先生に訊いてもいつもそう言うよ?」
美冬は言いなれないのか、たまにお母さん先生って言ったりする。
それはゆゆしき事態だろう……。
――と、ここでシャルが口を開き――。
「ぼ、僕も立候補しようかな? ほ、ほら。 一度ヒルトと組んでるし、僕と組めば武器もいっぱい使えるから」
遅れて名乗りを上げたのはシャルで、首を傾けながら笑顔で言ってきた。
話を聞くよりも考え事していたらしく、多分今の会話は聞いてなかったかもしれない。
それはさておき――まあ、シャルも確かに悪くはないよな。
「シャルロット、一度組んだのならここは遠慮してもらおうか? 確かに私とシャルロットの仲とはさっき言ったものの、ヒルトを巡ってなら私は誰にも譲る気はないのでな」
「な、何よッ! ち、ちょっとヒルトとキスしたからってヒルトはアンタのものじゃ無いんだからッ!!」
ラウラに指を指し、顔を真っ赤にしながら言う鈴音はそういえば目の前で俺とラウラの濃厚なキスを見た目撃者でもあったなとふと思う。
「ふむ。 ……だがそれは変わらない事実だ。 ヒルトと初めて交わした口付けの相手が私という事実は永遠に変わらないし、ヒルトの心にも確りと残っただろうしな」
腕組みし、当時のキスを思い出してか頬を紅潮させるラウラ。
……あれ、時々夢で見るんだよな……。
しかもその後高確率で夢の中だがラウラと一線越えてるし……。
……夢精しないだけいいが、朝起きたらいきり立っててめちゃくちゃ痛い……。
……またそれもラウラに何度か目撃されてるからなぁ……。
「……僕だってまたヒルトと組みたいから遠慮はしないよ? ……遠慮したら、きっかけ無くなるもん」
そう静かに言い、水を一口口に含んで飲み込むシャル。
「……ですが、やはり二回も組まれますと益々ヒルトさんとシャルロットさんの仲が深まりますわ……。 ――ですから、わたくしも引くわけにはまいりません事よ」
セシリアも負けじとそう言い放つ――と、ここで今まで黙々と食事をしていた未来が――。
「私だって譲らないよ? それに……
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