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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第259話】
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そうな表情の一夏――。
「あ、あいつと組むよりは私の方が一夏の実力を遺憾無く発揮させてやることが出来るのだぞ! それに、アイツの何処が良いというのだ!?」
「お、落ち着けって箒……な?」
俺に指差しながら、ゆさゆさと揺さぶる篠ノ之は、端から見たら恐喝してるようにしか見えなかった。
「……箒も見る目無いわね、ヒルトの良さがわかんないって。 ……私も、最近気付いたから箒に言えた義理じゃないけどさ……」
そんな呟きが耳に届く――まさかな、鈴音の気になるのが俺って有り得ないだろ。
そんな考えを他所に、ラウラが――。
「とりあえずあの二人の事はその辺りに置いておくとして……組むといえば――ヒルトは私と組む方が良いだろう。 私のAICを戦略的に組み込めば優位に戦える。 それにヒルトは私の嫁だ。 だから私と組め、いいな?」
そう言って頬をぷにぷにとつついてくるラウラ。
確かにラウラと組むのは良いかもしれないな……。
――と、考えてると、顔を此方に向けた鈴音が。
「ふふん。 残念だけど今回はあたしと組んで貰うわよ。 クラス代表同士だし、何より衝撃砲は目に見えないのが特徴――あたしとヒルトが組めば、三國統一も夢じゃないわよ」
――と、まさかの鈴音の参戦にラウラは驚きを隠せなかったが直ぐにいつもの表情に戻るや。
「ふっ……。 私のAICの前には衝撃砲も意味を為さない……。 だからヒルト、私を敵に回すよりは人生のパートナーとして選べ」
「な、何よッ! まだアタシは本気出してないだけなんだからねッ!? だからヒルト、アタシと組みなさいよッ!!」
そう迫る二人に待ったをかける人物が現れる――それは……。
「ふ、二人とも何を勝手な事を仰有ってますの!? ……ヒルトさんと組むのはこのわたくし、セシリア・オルコットですわよ!! わたくしの機体は遠距離型ながらもオールレンジ攻撃を可能とした傑作機。 わたくしとヒルトさんが組めばスペインの無敵艦隊ですら灰塵に期しますわよ」
名乗りを上げたセシリアは、立ち上がるといつものように腰に手を当て、髪をかきあげる仕草をする。
ふわりと舞う金色の髪は靡き、辺り一帯をキラキラと輝かせていた。
「ふっ……そのオールレンジ攻撃も、私のAICの前には無力だ。 だからヒルト、迷う必要はないはずだ」
「ら、ラウラさん? あの時は少し油断をしていただけですわよ? 今こそブルー・ティアーズの真骨頂、特とお見せ致しますわ。 ……それに、お母様――有坂先生にブルー・ティアーズを見ていただいてからはすこぶる調子が良いですもの……」
確かに、一度夏にセシリアのテストを見学した時に
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