第二十話 恐ろしい魔法
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サ「!?あら、嘘だと思うの?残念ながら事実よ。どうしても信じないのなら、自分の体で試し・・・」
グ「その必要はねぇ。ただ、面しれぇと思ってな。」
俺の言葉に一瞬だけサフィは目を見開いたが、「ふふっ。」と小さく微笑み、耳に掛かった長い髪の毛を払いながら、
サ「私の魔法の威力を聞いて、「面白い」と言ったのは、あなたが初めてよ。少しびっくりしちゃった。あなたも面白い人ね。」
グ「俺は面白い事が好きだからな。アイスメイク、大鎌ッ!!」
巨大な氷の鎌をサフィに振りかざす。
サ「無駄よ。」
サフィは両手をクロスするように上から下へと振り下ろした。氷の鎌は水圧によって粉々に砕け散った。
グ「!おっと!」
氷の鎌が粉々に砕け散った後、俺は瞬時にその場から離れる。すると、ガゴォン!と凄まじい音を立てて部屋の壁が崩れた。
サ「あら。水圧をかわしたのも、あなたが初めてよ。ますます面白い人ね。」
グ「そりゃどうも。アイスメイク、戦斧ッ!!」
今度は巨大な氷の斧をサフィに振りかざす。すると、
サ「水の竜巻ッ!」
足に水を纏い、その状態で回し蹴りをし、巨大な氷の斧を粉々に砕いた。
グ「なっ!?」
サ「水圧だけかと思ったら、大間違いよ。水の牙ッ!」
グ「ぐぉああっ!」
サフィが水を纏った拳で俺の脇腹を斬りつける。ただの水なのに獣の牙みたいに鋭い。脇腹から血が噴出す。
グ「・・ってぇ〜・・・!」
氷で止血しようとしたが、
サ「水の鉤爪ッ!」
グ「うがぁっ!」
今度は水を纏った右手で両手を切りつけられる。
サ「止血なんかさせないわよ。」
サフィは不敵に笑った後、両手に水を纏い地を小さく蹴ると、
サ「水の鎖ッ!」
走りながら、サフィの両手から青く透き通った水の鎖が飛び出す。水の鎖は真っ直ぐに俺目掛けて飛んで来る。俺は両手を地面に着くと、
グ「アイスメイク、床ッ!」
地面を凍らせた。
サ「キャアッ!」
サフィは見事に足を滑らせすってんころりん。水の鎖もサフィが転んだ弾みで変な方向に飛んで行った。
グ「攻撃する前に、もっと周りを見てからにしろよ。」
サフィは顔を顰め、俺の事を睨みながらゆっくりと立ち上がる。そして、悪魔のように不敵に笑うと、
サ「あなた、忘れていないかしら?」
グ「ア?何をだよ?」
サ「赤面の吸血鬼が、三年間ずっと暗殺以来を遂行し続けてきた、暗殺闇ギルドだって事を。」
別に忘れてはいねぇ。それがどうした
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