第三章 終わる日常
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「あからさまに、態度違うなお前」
「Jud. 当然です、若い未来ある少年少女に対してサービスもせず酒飲みとは、大した大人だと判断できます。二代様、速くお屋敷にお戻りを、そして椿様速くそんな男の側から離れる事をオススメします。」
「………ダっちゃん相変わらず、この女ダっちゃんとこ?」
「しょうがねぇだろ、こいつが一番女房の料理再現出来るし、剣筋再現出来るんだから」
Jud. と頭を下げる鹿角
「現在は、私が二代様の基本師範を努めています。二代様も年頃の女性ですが、忠勝様ときたら、お風呂入ろうなど、焼き肉食べようなど、かなりダメなので………情けない」
(相変わらずだな、この人)
椿の見るかぎり自動人形で、ここまで口が悪いのは鹿角しか居ないだろうと思っている。
「まぁ、ダっちゃんのダは、ダメ人間のダ、だからなね」
酒井が笑いながら言った、その瞬間酒井の眼前、右目の正面三センチの所に焼き鳥の竹串が浮かんでいた。
鹿角による重力制御だ。
「忠勝様の侮辱は許しません」
「ダっちゃん、この女相変わらず、自分は良い、他は駄目の、鬼ルールかよ」
「忠次さんも、いい加減解ってるでしょ」
相変わらずの、やり取りを見て椿は呆れ果てていた。
すると鹿角は、一礼をして告げる。
「それよりも、忠勝様そろそろ、二代様の船の用意をお願い致します。」
鹿角の言葉にJud. Jud. と立ち上がりながら言葉を返す忠勝
そして、椿と酒井に背を向け、こう言った。
「では、我はここまでだ、この先、しっかりやれよ」
ただのコトバノはず、だがその言葉が何故か椿には、重く感じていた。
●
「それじゃあ、俺も先に帰ります。」
空が少し黄昏色に染まる頃、店の前で椿は堺と榊原に、頭を下げていた。
「ん、気をつけて帰れよ」
「Jud. それでは」
そう言うと椿は、二人に背を向けて歩きだす。
三河の関所までは、距離はそんなに離れていない、この分なら夜にある幽霊払いにも間に合うだろうと、そんなことを考えていると、椿はあることに気づく
(そう言えば、三河に入ってからあまり人を見ていないな)
考えてみると、今日三河で会ったの本多親子と、榊原あと数人ぐらいしか椿は見ていないない
何故か椿の中でそれが、気になってしまっていた。
(何か嫌な予感がする)
三河に来る時に、正純が言った事、そして人の少ない三河
考えすぎなのかもしれない、だが椿心は晴れない。
(気のせいだよな。)
自分に思い込ませ、椿は武蔵を目指す。
●
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