A's編
第三十一話 裏 後(なのは、レイジングハート、リィンフォース、武装隊、すずか)
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のだから有効的な使い方ともいえるだろう。
『Final check started……… All right!! Success customize!!』
彼らから感じる魔力、何事も問題なく定着したジュエルシードを見て、レイジングハートは満足そうに彼らの改良の成功を宣言するのだった。
◇ ◇ ◇
これは………すさまじいな。
先ほどまでは蚊ほどにも気にしなかった守護騎士たちの猛攻を受けながら闇の書―――いや、闇の書を闇の書足らしめている防衛システムに浸食された闇の書の管理人格は、評価を改めていた。
「破ぁぁぁぁっ! 朱雀一閃」
「ギガントグラビトンクラークっ!!」
シグナムの巨大な鳥のように形取られた炎が、ヴィータの自身の身の丈の四倍はある巨大なハンマーで押しつぶすような猛攻が挟撃されるように襲いかかる。先ほどまでに無視していれば、いくら闇の書に常時結界のように展開されている自身のスキルである『竜の衣』をもってしてもダメージを受けることは間違いない。
だから、闇の書としてはシールドで防御するしかない。666頁を埋めた闇の書が持つ魔力は膨大だ。少々守護騎士たちがパワーアップしたところで闇の書の防御を貫けるはずもない。しかし、先ほどまでは防御させることすらできなかったことを考えると格段の進歩だともいえる。
それに、そもそも、闇の書に防御させることこそが彼らの役目。一瞬だけでも本命から注意を逸らせばいいのだから。その一瞬を彼らの主は、勝利への道筋の一つへと導くのだから。
「くっ……」
今まで焦ることなく淡々と戦闘を繰り返していた闇の書が初めて焦るような声を漏らした後、ブラッティダガーでシグナムとヴィータを薙ぎ払った後、両手を重ねて、正面から来る砲撃を受け止める。シグナムとヴィータの攻撃を受けながら受け流せるような魔力ではなかった。間違いなく闇の書以外が喰らえば一撃必殺となる砲撃だった。
その砲撃を放った持ち主は闇の書から離れた場所から、銃を持つように桃色のデバイスを構えていた。赤い宝石部分から放たれたであろう砲撃魔法は、第二射があるように、周囲に環状魔法陣を展開しながらスタンバイしていた。おそらく、第二射は、すぐにでも放たれるだろう。
しかしながら、その状況において、彼女の身に注意を払うわけにはいかない。何せ、現状は三対一なのだ。いや、実質はもっとひどい。たとえば、せめてもの反撃とばかりになのはに向けてブラッティダガーを放てば、それはザフィーラによる白銀の盾に阻まれる。パワーアップするまえであれば、容易に砕けたであろうに。
ならば、とシグナムやヴィータを狙う。命中こそさせられないものの、傷を負わせることはできた。しかしながら、その傷は
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