A's編
第三十一話 裏 後(なのは、レイジングハート、リィンフォース、武装隊、すずか)
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みれば、本当に先ほどまでの命令は単純な時間稼ぎなのだ。今、この時からの命令は本物。本気の指令だ。今度こそは従ってもらわなければならない。
「「「「御意」」」」
またしても、唱和した承諾の声とともに彼らは散開する。それが次の戦いの合図だった。散る守護騎士の面々。それを見送るなのは。なのはとて、何もしないわけではない。しかし、彼らの主であり、彼女の得意魔法を考慮した場合、彼女が動くのはあまり得策ではない。
ここで問題となってくるのは、たった一つだけだ。
如何様にして闇の書の管理人格となっている彼女を止めるか、である。力づくで押さえつける、彼女が暴走する原因となっている根本から解決するなどが考えられる。ちなみに、後者の案は不可能であることをレイジングハートが伝えてくれた。闇の書へのアクセスが不可能だからだ。
もしも、守護騎士が未だに闇の書とつながっていたならば、その方法も可能だったかもしれないが、守護騎士が切り離された以上、考えても詮無きことである。
ならば、前者となる。しかしながら、バインド系の魔法があまり得意とは言えないなのはでは、拘束という手法では、不可能である。なのはの守護騎士であるシャマルは、その手の専門家ではあるのだが、闇の書を拘束できるほどではない。
つまり、最終的に残った唯一の案は驚くほど単純だった。
―――非殺傷設定における魔力ダメージによる昏倒。
これがなのはの唯一とれる方針であった。
方針が決まってしまえば、なのはの行動は早い。そして、彼女は必ず、それを実行するだろう。翔太が応援してくれているのだ。なのはにとってこれ以上、力強いことはないし、さらには翔太が見てくれているのに失態を見せるわけにはいかない。
だから、なのはは、この件に関しては万全を期して挑むのだ。
それになのはにはもう一つ期待していることがもう一つある。それは、つまり今回の―――闇の書を止めるということが成功すれば、翔太に褒めてもらえるかもしれないということだ。
いつかのように頭を撫でてもらって、「頑張ったね、なのはちゃん」と笑顔で言ってくれる様子を想像するだけで、なのはの身体の底から力が湧いてくる。やり遂げようという意志が漲る。
―――絶対、やり遂げてショウ君に褒めてもらう。それにきっと、今回のことも頑張れば、もっと私のことを見てくれるよね。
そんな期待を抱きながら、なのはは彼女―――闇の書と対峙する。
◇ ◇ ◇
―――使えない、とレイジングハートは思った。
すでになのは+守護騎士と闇の書の戦いが始まって五分ほど経過している。
その間に闇の書はさらに暴走のレベルを上げたのか、己が魔力を大地と呼応させ、地面か
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