第五章 StrikerS編
第百四十九話 『公開意見陳述会(7) 機動六課防衛戦』
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た。
それからはシホさんの一方的な戦いが繰り広げられていた。
シホさんの投擲する剣は一切の妥協を許さず、
「嘘っス!?」
あのウェンディという女の盾銃を安安と貫通させていた。
さらに、
「壊れた幻想!」
そのワードを発した瞬間、貫通した剣を中心に爆発が起こって盾銃は砕け散った。
「ああっ!? あたしのライディングボードが〜…!」
「こいつ! チンク姉と同じ能力を!?」
「容赦はしないわよ? あなた達二人は私が捕縛するわ!」
また手に赤い布を呼び出してシホさんが動きだそうとした時、あたしは何かの悪寒を感じた。
次にはシホさんに向かって黒塗りの短剣が高速で放たれていた。
「シホさんっ!」
それであたしはとっさに叫び声をあげる以外に行動ができなかった。
「ッ!?」
シホさんもすぐに気づいたらしく持っていた布をしならせて短剣を弾こうとしたのはあたしでもわかった。
でも、次には衝撃を受け止められなかったのかシホさんの右腕があらぬ方に曲がっていた。
「あぐっ!?」
「「「シホさん!」」」
シホさんの悲鳴が上がる。
あたしとスバルとレンが叫ぶ。
でもあたしはすぐに状況判断のために短剣が飛んできた方を見る。
…そこには、不気味な骸骨の仮面が宙に浮いていた。しかも、複数も…!
その異様な光景にあたしは鳥肌が立って悲鳴を上げそうになるのをなんとかとっさに手で口を抑えて踏みとどまり、混乱しそうな頭を落ち着かせようと試みた。
でも、恐怖心だけは拭いきれずにただ気持ちが萎縮してしまい体が固まってしまった。
スバルとレンも言葉には出さないが恐怖しているらしく少し体を震わせていた。
ただ一人シホさんだけは左腕だけで布を持ち、苦悶の表情を浮かべながら、
「サーヴァントか!」
そう叫んだ。
返答は帰って来なかったが代わりと言わんばかりに、
『ククク…』
『クスクスクス…』
『アハハハハ…』
『ケケケケ…』
男の声、女の声、子供の声、老人の声…様々な不気味な笑いがあちらこちらから聞こえてきた。
その笑い声にさらに恐怖心を煽られる。
ただその中で一言だけおそらく戦闘機人の二人に向けて言ったのであろう、『ヌシ等二人ハ撤退シロ…。ソレマデ時間ヲ稼グ…』という言葉が聞こえた。
それで戦闘機人の二人はしばらく迷ったが、少しして撤退して行った。
くっ、また逃がすなんて…!
「邪魔しないで…! 全投影連続層写!」
あたし達の周りの全方位に剣が現れて即座に射出されて次いで爆発が発生する。
しかし仕留めきれられなかったのか、あの不気味な仮面の気配はすべて消えさっていた。
そして不気味な笑い声だ
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