第五章 StrikerS編
第百四十九話 『公開意見陳述会(7) 機動六課防衛戦』
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Side ティアナ・ランスター
通信が繋がらないギンガさんやランとレンの三人の所へと向かうあたし達。
あたしは自分で言うのも悲しいが移動手段はかなり乏しい。
フェイトさんやエリオの使うソニック・ムーブは適性の問題で使えない。
それでシホさんに習った前者のソニック・ムーブに似て非なる魔力を使用しない移動術である瞬動術を駆使すれば少しは移動もマシになってくるが、所詮は付け焼き刃程度に過ぎず、行使してもそれほど移動力は稼げない。
よってスバル達みたいに素早く移動ができないのだ。
スバルはマッハキャリバー。
エリオはストラーダによる加速。
キャロは巨大化したフリードの背中に騎乗による移動。
ランはバルムンクのブースターによる吶喊。
唯一言えばレンも移動力はあたしとどっこいどっこいだけど、アウルヴァンディルの切り札を使えば、あるいは、ね…。
まぁ、そんな訳で情けない事だけど今はシホさんに抱えられながらの移動と相成ってしまっている。
でもそれを引きずらないようにしないとね。
シホさんに教えてもらった言葉…。
『常にイメージするのは最強の自分』。
だからあたしはあたしの目指す頂きを目指して頑張ればいいのよ。
「…ティアナ? どうしたの? 急に体の力みが抜けたわよ?」
「…いえ、自分事ですので気にせずに早く向かいましょう!」
「そう…? わかったわ」
抱えられていたためにシホさんにすぐにこんな事態だけど感ずかれてしまったけど、どうにか誤魔化せた。
でも…うん、やっぱりこの言葉はあたしの心を落ち着かせてくれるみたい。
ご教授ありがとうございます、シホさん。
言葉には出さないけど、そう感謝するあたしだった。
そしてなぜかランの位置がどんどん遠ざかっていくのを感じながらも現場に到着した。
そこでは気絶しているらしいギンガさんの姿、そして両方の盾が砕かれているけど先ほどの戦闘機人二名と対峙しているレンの姿があった。
「ギン姉!?」
スバルがすぐにギンガさんのそばに寄り添って抱き起こした。
「…大丈夫です、スバルさん。致命傷ではないので応急措置すれば大丈夫です!」
レンがなぜか何時もよりも頼もしく感じたのはあたしだけじゃないはず。
先ほどの叫びによる宣言がいい証拠だ。
それでシホさんがレンの頭を一度撫でた後、
「…さて、私の家族達を痛めつけてくれたお礼をしなきゃね?―――投影開始」
シホさんは転送魔術で呼び出したのだろう、十字の刀身が細い剣を計六本両手の指の隙間に挟んで構えていた。
あたしはそれをアワアワしているスバルと手当の知識に乏しいレンの二人の代わりにギンガさんの応急処置をしながらもシホさんの邪魔をしないように辺り一体を警戒し
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