第2章 赤龍帝と不死鳥の騎士団
第19話 不死鳥のくせになまいきだ
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っ直ぐすぎる」
悔しそうに唇を噛む木場祐斗。
虚実織り交ぜた攻撃は、ある程度の実力者と相対するならば必須と言える。
しかしながら、木場祐斗は剣の師といる人物がいなかったようだ。
基本的な型は出来ているが、応用に至っては、我流になっている。
とはいえ、粗削りながらも、我流の技は、実戦でも通用するくらいには完成されていた。
たゆまぬ修錬と才能の賜物だろう―――――とはシグナムの弁である。
「子猫とかいったっけ。あたしと背格好は同じくらいなのに、攻撃も防御も中途半端でいけない」
顔伏せて落ち込む塔城子猫。背のことを気にしているのだろう。分かるぞ、その気持ち。
一撃の重さを捨て、手数で勝負する近接格闘戦法。
たしかに、小柄にも関わらずパワーはある。
しかし、小柄な身体が裏目にでて、一撃が「軽い」のだ。
衝撃が弱く、相手の動きを止める、あるいは吹き飛ばすことが出来ない。
巨大なハンマー――グラーフ・アイゼン――を振り回すヴィータとは、好対照である。
パワーよりテクニックで戦うスタイルは、木場祐斗に似ている。
ただし、拳で戦う以上、リーチの短さは問題だ。
塔城子猫の身長を考えれば、致命的だろう。
リーチとパワー不足を指摘された彼女は暗い顔をしていた。
が、ヴィータは気にせず続ける。
「おまえのスピードとテクニックは誇っていいレベルだ。ここは長所を活かすべきだな。
一撃離脱に徹すれば、相手のかく乱から足止めまで、戦術の要になり得る」
落として上げる。
ヴィータは、見た目によらず、細かな気配りがうまい。
現に、塔城子猫は、暗さをなくし、真剣な目をして聞きいっている。
防御については、堅さは充分でも、やはり軽さがネックとなる。
ゆえに、正面から受け止めるのではなく、受け流すことを目指すように言い渡した。
受け流しについては、防御に関しては随一のザフィーラが担当することになった。
◇
その後も、反省会は続けられ、皆で、ああでもない、こうでもない。と、話し合った。
議論の末に、グレモリー眷属がそれぞれ戦闘スタイルにあった八神一家の一員と訓練することになる。
組合せは、すんなりと決まった。
木場祐斗は、シグナムから剣術を。
塔城子猫は、ヴィータとザフィーラから近接格闘術を。
アーシア・アルジェントは、シャマルから補助および回復術を。
姫島朱乃とリアス・グレモリーは、リインフォースから、後方支援術と戦術指揮を。
原作主人公であり、赤龍帝として禁手化をはたした兵藤一誠は――
「なんで、俺は八神さんといっしょに訓練するんだ?」
――ボクとマン
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