明けに咲く牡丹の花
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静寂の後にどちらともなく顔を離し、あまりの恥ずかしさから顔を背けた。
「おやすみ、牡丹」
「おやすみなさい、白蓮様」
互いに言い合って、二人ともが静寂と温もりの中で時を過ごしていく。
白蓮から寝息が聞こえ始めた頃に牡丹は一人、ぽつりと呟いた。
「ありがとうございます白蓮様。何があっても、あなたの事だけは守り抜きます。どうか、先の世であなたに幸せがたくさんありますように」
天幕の闇に溶けた言葉は彼女だけの願い。
彼女は主の胸に顔を埋め、温もりの中で幸せな時間を噛みしめながら、暖かな眠りに包まれていった。
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